ドン・マッティングリー、フィリーズのベンチコーチに正式就任

January 5th, 2026

ロブ・トムソン監督の新たな右腕は、メジャーリーグでのプレー、コーチ、監督として数十年の経験を持つ人物だ。

フィリーズは5日(日本時間6日)、64歳のドン・マッティングリーをベンチコーチとして採用したと発表した。

マッティングリーの名前が候補として最初に浮上したのは11月上旬だ。フィリーズは10月、前ベンチコーチのマイク・カリトリがメジャーリーグのフィールドコーディネーターという新たな役割に配置転換されると発表していた。フィリーズのデーブ・ドンブロウスキー編成本部長は、監督経験のある人物を求めていると語っており、12月のウインターミーティングでマッティングリーを招く計画であることを認めていた。

「私の仕事は、トンプス(トムソン監督)にとって、もう一組の目と耳になることだ」とマッティングリーは語った。

「試合中は一緒に采配し、少し先を読もうとする。投手起用を考えているときに、代打の局面が訪れるなど、状況が一気に慌ただしくなることがあるのは分かっている。だから、もう一組の目となり、監督と一緒に先を読み、その負担を軽くしたい」

フィリーズは、正式発表をするために、マッティングリーのブルージェイズとの契約が満了するのを待っていただけだった。マッティングリーは過去3年間、トロントでベンチコーチを務めていた。

マッティングリーはヤンキースで殿堂入り級の現役生活を送っただけでなく、監督やコーチとしての豊富な経験も持っている。これはフィリーズのコーチ陣に、クラブハウスでの新たな信頼感をもたらすはずだ。

「デーブ(ドンブロウスキー本部長)と私は、ドニー(マッティングリー)のような経歴を持つ人物を雇うことについて話し合ってきた」とトムソンは言った。

「私たちのスタッフは素晴らしいが、メジャーリーグでスター選手だった人物がいないからだ」

マッティングリーは2011年から15年までドジャース、16年から22年までマーリンズで監督を務めた。トロントでのコーチ時代に加え、2004年から10年までは、元ヤンキース、ドジャース監督のジョー・トーリの下でコーチを務めた。

マッティングリーは2025年シーズン終了後に引退するつもりだったが、考えを変えたと語った。

「もうそれだけのエネルギーはないと思う」とマッティングリーは言った。

「……監督業という面では、私にとって、そういう日々は過ぎ去ったと感じている。だから、また監督をやりたいという野心はない」

マッティングリーとトムソン監督は、ヤンキースに在籍していた時期が重なっており、旧知の仲だ。

「ドニーを招聘できる可能性があると耳にしたとき、私は『彼こそ適任だ』と言った」とトムソン監督は語った。

「彼を知っている。その誠実さ、知識、そしてどれほど緻密かを知っている。それに、私たちの選手やスター選手にとって、素晴らしい相談相手になると思う。彼はその立場を経験し、すべてを成し遂げてきたからだ」

「これは非常に大きなことだ。ドニー(マッティングリー)を迎えることができて本当に興奮している。最高だ」

マッティングリーの息子は、現在フィリーズのGMを務めるプレストン・マッティングリー氏だ。ドンブロウスキー本部長は12月、クラブハウスからフロントへの情報の筒抜けを選手たちが警戒し、この親子関係が潜在的な問題になる可能性について言及していた。

「クラブハウスから私たちへ、伝わるべきでない情報が漏れることは心配していない」とドムブロウスキー本部長は言った。

「その点は懸念していない。誰について話しているのか、その人物が持つ信頼性を認識する必要があると思う。ドンとプレストンについて言えば、2人とも絶大な信頼を得ている人物だ。だから、そこから情報が漏れるようなことはない。守秘義務は守られる」

いずれにせよ、フィリーズの新たなベンチコーチは、それを当然のこととして受け取るつもりはない。

「ロッカールームでの関係性は非常に大切にしている。私が何でもかんでも上層部に報告しに行くような人間ではないと、選手たちに信頼してもらわなければならない」とマッティングリーは語った。

「それは私のやり方ではない。そういうことが起きない時代の人間だ。選手たちとの信頼関係を築き、そうしたことは起きないと信じてもらわなければならない」

トムソン監督はドジャースとの2025年の地区シリーズ(NLDS)での采配について批判を浴びた。ドンブロウスキー本部長は2024年のポストシーズン終了後からベンチコーチの交代を推し進めていたが、NLDSでの1件もフィリーズが交代に踏み切った要因になったかもしれない。

「組織内の全員と共通の目標を共有している」とプレストン・マッティングリー氏は言った。

「私たちはワールドシリーズ制覇を成し遂げたい。ドンはこのロースターにもスタッフにも非常によくフィットすると思う。興奮している」

チャンピオンリングを勝ち取りたいというその願望は、間違いなく父であるマッティングリーにも響いている。選手、コーチ、監督として40年近く過ごしてきたにもかかわらず、まだワールドシリーズ制覇の経験がなく、その初タイトルを求めてフィラデルフィアにやってきたからだ。

「すべてを勝ち取るチームは1つだけで、それ以外はどこかの時点で不時着することになる」とマッティングリーは言った。

「願わくば、私たちが不時着することなく、最後の試合に勝つチームになりたい」