ドン・マッティングリー、2026年はブルージェイズに復帰せず

November 6th, 2025

ブルージェイズのドン・マッティングリーは、2026年シーズンに同チームのベンチコーチとして復帰しないものの、現役引退の予定はまだないと明かした。

64歳のマッティングリーは、2022年11月に初監督のジョン・シュナイダー体制でベンチコーチとしてブルージェイズに加入。シュナイダーは前年、暫定監督としてチームを指揮した後、正式に監督に就任していた。

マッティングリーはMLB旗艦店で行われたゴールドグラブ選手との交流会で、「(今季が)トロントでの最後の年になるだろうと感じていた。チームから声をかけてもらったときは本当にうれしかったし、最高の時間を過ごせた。組織もファンも素晴らしかった。だがシーズン前から、トロントを去るのにちょうどいいタイミングだと感じていた」と語った。

ブルージェイズとは2025年までの契約だった。しかしチーム復帰の可能性もある中で決断となった。今後の進路はまだ決めていないという。

「家族や10歳の子どもとの時間、野球への情熱、遠征生活とのバランスをどう取るかが課題だ。64歳で体調は悪くないが、遠征は体力的にきつい。今は遠征したくない気持ちだが、1か月後にはどう思うかわからない」

2025年は、優勝を逃した悔しい年となった。現役時代、ヤンキースではほとんどプレーオフに出場できず、最終年の1995年に初めてポストシーズンを経験するもALDSでシアトルに敗北。翌年、ヤンキースは5年間で4度の優勝を果たす黄金期の最初の年を迎えた。

また、2004年のALCSでは、ヤンキースがレッドソックスに3-0から逆転負けした際にもコーチを務めた。コーチとしてのヤンキース在籍は2007年までで、その後は2011〜15年にドジャース、2016〜22年にマーリンズの監督を務めたが、ポストシーズン突破は果たせず、ブルージェイズ加入に至った。

ヤンキースへの将来的な復帰については可能性を完全には否定せず、「今は少し落ち着いて、自分が何をしたいか考えたい」と述べた。

さらにマッティングリーは、12月7日に発表されるナショナル・ベースボール殿堂「現代野球時代部門」の選考結果も待っている。6度のオールスター、9度のゴールドグラブ、1985年AL MVPを受賞した実績を持つ彼は、選考対象の8人のうちの一人となっている。