先発ダスティン・メイ、キャリア初の完封勝利

June 16th, 2026

パドレス0−3カージナルス】セントルイス/ブッシュスタジアム 6月15日(日本時間16日)

約3週間前、ミルウォーキーで歴史的快投まであと一歩に迫ったカージナルスのダスティン・メイが、16日(日本時間17日)のパドレス戦でも圧巻の投球を見せた。

メイは七回まで完全試合ペース。しかし七回、フェルナンド・タティスJr.に四球を与え、続くマニー・マチャドに初安打を許した。それでも崩れることなく、最後までマウンドを守り抜き、メジャー初の完封勝利を達成した。

この完封は、カージナルスの先発投手としては2025年6月27日のソニー・グレイ以来。また、本拠地ブッシュ・スタジアムでの完封は、2019年7月15日のマイルズ・マイコラス以来となった。

カージナルスのマーモル監督は「非常に大きな意味がある」と評価したうえで、メイについて「ここ数年の課題を乗り越え、健康とコンディションを取り戻せば高いレベルの投球ができると見込んでいた」と説明。その期待通りの投球を見せたことに触れ、「これまでの歩みを考えても、今夜の姿を見られたのは素晴らしい」と称えた。

歴史的な快投は逃したあと、メイは遊撃ウィンの鮮やかな併殺に救われる。83.0マイル(約134キロ)の送球を一塁バーリソンがさばき、無失点投球をつないだ。

七回に1死一、三塁のピンチでギャビン・シーツの打球を遊撃メイシン・ウィンが鮮やかに併殺に仕留め、無失点投球をつないだ。

メイは、「信じられない選手だ。彼が後ろにいてくれるのは本当に恵まれている。素晴らしい遊撃手だ」と、マーモル監督も「ダイナミックな遊撃手だよ。本当に素晴らしい守備をしてくれる」と称えた。

さらに八回には、この試合2度目となる三者三振を奪い、キャリアハイとなる8回途中までを投げ切った。ブルペンに動きはなく、完投・完封への道が開かれた。

「まだいけるか聞いたら、ちらっとこちらを見て、そのまま歩いていった」とマーモル監督。

メイも同じように振り返る。

「ああ、100%だよ。監督が『どうだ?』って聞いてきから、『それ聞く?』って感じだった。もちろん戻るよ、ってね」

最後の101球目、タティスJrを低めスイーパーで空振り三振に仕留めると、セントルイスの夜空に花火が上がった。

先発を支えたルーキー捕手ジミー・クロックスは、四回2死二塁から2点タイムリー二塁打を放ち、試合の主導権を引き寄せる大きな一打を記録。アレック・バーリソンも二塁打で打点を挙げ、これで15試合連続安打とした。

クロックスは打撃よりも守備の出来に手応えを感じており、メイと呼吸を合わせながら、この圧巻の登板を支えた。ベテラン右腕が回を追うごとに状態を上げていくのも感じ取っていたという。

「四回、五回と進むにつれて、『ああ、きょうは来てるな』って思ったんだ」とクロックスは語る。「いい感じで、ノってるというか“キレてる”。どんどん攻めていたよ」

メイは五回までパドレス打線を15人連続で打ち取り、わずか50球で封じ込めた。六回も勢いは衰えず、いわゆる“壁”を感じさせない投球が続いた。この回は三者三振に17球を要したが、それでもこの試合で最も球数を費やしたイニングだった。

カージナルスでの時間はまだわずかなだが、メイはこの新興チームで迎えた2026年の序盤が、自身のパフォーマンスを引き上げていると感じている。

「楽しいよ。思っていた以上に、自分の中にあったスパークを引き出してくれている。本当に素晴らしい環境だと思う」