シースがヤンキース相手に七回途中ノーヒッター、サイ・ヤング賞レース激化

August 22nd, 2026

ブルージェイズ4-3ヤンキース】ニューヨーク/ヤンキースタジアム、8月22日(日本時間8月23日)

投手陣が主役となり、打線が少しずつ得点を積み重ねる。この安定した試合運びが、今のブルージェイズの勝利の方程式になりつつある。

敵地でライバルに勝利したブルージェイズは、64勝67敗とし、ア・リーグのワイルドカード圏まで1ゲーム差に迫った。

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この試合で特に重要だった3つのポイントを挙げる。

1 シース、サイ・ヤング賞争いに待ったをかける

ディラン・シースという投手のあらゆる面が詰まった先発登板だった。5四球を与え、球数のかさむ打席も多かったが、捉えられるような場面はほとんどなかった。

右腕はこの日もノーヒットノーランへの期待を抱かせ、ヤンキース打線を相手に6回2/3まで無安打投球を続けた。完投は現実的ではなかったものの、ノーヒット投球を長く続けることはシースにとって恒例になりつつある。この登板で防御率は2.37まで下がった。

その前日には、キャム・シュリットラーがブルージェイズを相手に6回1失点と好投して勝利しており、ア・リーグのサイ・ヤング賞有力候補2人が再び一歩も譲らぬ投球を見せた。シュリットラー(158イニング)はシース(144回1/3)より多くのイニングを投げながら、防御率も2.16と低い。一方、シースはア・リーグ最多の209奪三振をマークしている。依然として極めて僅差の争いで、終盤に一度でも大きく崩れるか、逆に一度の歴史的な投球によって、投票結果が決まる可能性もある。

2 単打続きの中で生まれた貴重な一発

豪快に振り抜き、ゆっくりとダイヤモンドを一周する姿がネイサン・ルークスによく似合っていた。ヤンキース打線がようやく反撃の気配を見せた後だけに、八回の本塁打は貴重な追加点にもなった。

それ以外では、ブルージェイズは単打を重ねる現在の攻撃スタイルをほぼ貫いた。今のところ結果は出ているが、この戦い方をどこまで続けられるのか。球界屈指の投手たちと対戦するポストシーズンでも、単打を10本つないでロースコアの試合を勝ち切れるのか。まだ先の話ではあるが、少なくともこの日は再びその形が機能した。

このスタイルで勝つことが不可能なわけではない。スモールボールの模範としてよく挙げられるレイズを見れば分かる。ただし、レイズは走力を生かしており、ブルージェイズには打線全体を通じて同じ武器があるわけではない。

現在の攻撃スタイルが通用しているのは、ブルージェイズの投手陣が見事な働きを見せているからだ。シースがこのような投球をすれば、打線に多くの得点は必要ない。それでも打線は、ボールを強く捉えて本塁打を放つ場面をもっと増やさなければならない。10月にはそれが不可欠となる。今後1カ月についても、長打が増えれば戦いははるかに楽になる。

3 ヴラディミール・ゲレーロJr.が打線に復帰

7日間の脳振とう負傷者リストから復帰したゲレーロは、力強い姿をフィールド上で見せた。

三回には左中間へ110.2マイル(約177.3キロ)の打球速度を記録する安打を放つなど、いいスイングもあった。その一打には、今季ずっと取り戻そうとしてきた「本来のヴラディ」らしさが表れていた。一方で、ストライクゾーン中央の球を見逃す場面もあり、四回の満塁機ではゴロに倒れた。ジャズ・チザムJr.がいったん打球をはじいたものの、一塁へ走るゲレーロをアウトにするには十分な時間があった。

ゲレーロをめぐる状況は変わっていない。ブルージェイズがポストシーズンに進出するには、主砲の復活が不可欠だ。