エドウィン・ディアスはクローザーに復帰して以来、厳しい登板が続いている。しかし、右腕の不振はドジャースブルペンの苦戦を一側面しか表していない。
確かに、ロサンゼルスの救援陣は最大の弱点となっていた昨季よりは好成績を残している。しかし、この1カ月余りは安定感を欠き、7月10日(日本時間11日)以降の31試合でブルペン全体の防御率は4.66となっている。
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デーブ・ロバーツ監督が、信頼して起用できる救援投手の層は近年で最も厚いと語ったのは、それほど前のことではない。それでも最近は、勝負どころを迎えるたびに不安が漂う。クローザーのディアスに注目が集中しているが、ブルペンが不安定になり始めたのは、右肘の遊離体を除去する手術からディアスが7月29日に復帰するよりも前だった。
ブルペンが苦戦している要因を見ていく。
九回
ディアスが負傷者リストに入っていた3カ月間、ドジャースは不在を問題なく乗り切った。その期間は31度のセーブ機会で23セーブに成功。セーブ失敗は8度で、同期間ではメジャー3番目に少なかった。クローザーを固定しない方式を採用しつつ、セーブ機会の大半でタナー・スコットを起用した。
ディアスが復帰すれば、ほかの救援投手をより適した役割で起用できると考えられていた。スコットはセットアッパーへ戻り、アレックス・ベシアやエドガルド・エンリケスらもそこまでつなぐ役割を担う構想だった。しかしディアスが苦しんでいるため、救援陣の役割を明確にした効果は、これまでのところほとんど表れていない。
ディアスは負傷者リストからの復帰後、4試合の間に3度のセーブ失敗を記録した。それでもロバーツは、セーブ機会ではディアス以上の選択肢はないと繰り返し語っている。代役としてスコットが残した成績を考えれば、柔軟性を欠いた判断にも見える。しかし、最近は信頼を得てきた投手たちも安定していない。7月29日以降、重要な場面を任される救援投手でWHIPが1.00を下回っているのはジャック・ドライヤー(0.91)だけだ。ベシア(1.58)、エンリケス(1.58)、スコット(1.74)も、この期間に不安定な登板があった。
先発陣からの波及
今季前半、先発6人のローテーションが機能したことで、投手陣全体にも好影響が及んだ。メジャー屈指の失点の少なさを記録しただけでなく、日常的に試合終盤まで投げていたからだ。それによってブルペンの投球量を管理できていたが、最近は負担が増えている。
7月10日より前の94試合では、先発投手が6イニング以上を投げた試合が57度あり、全体の60.6%を占めた。それ以降の31試合では16度、51.6%に減少している。
ドジャースの先発陣にはトレード期限前にタリク・スクーバルが加わり、先週にはブレイク・スネルが負傷者リストから復帰した。8月24日の週には、タイラー・グラスノーも負傷者リストから復帰する見込みだ。先発6人制が本来の陣容に近づけば、ブルペンにも好影響が及ぶはずだ。
大谷の影響
大谷翔平の投手としての起用が見送られていることで、最も直接的な影響を受けるのは先発ローテーションだが、ブルペンにも影響が出ている。特に大きいのは、大谷を含まない先発6人制を続ける場合、ドジャースはブルペンを通常より1人少ない人数で運用しなければならないことだ。大谷は二刀流選手として登録されているため、チームに認められる投手13人の枠には数えられない。
2025年6月に2度目の右肘手術から復帰して以降、ドジャースはロースター編成の観点では、大谷がマウンドで投げるイニングを実質的に追加枠から得られる投球回と捉えてきた。そのイニングを得られないことが、投手陣全体に悪影響を及ぼしている。
大谷は14日にブルペン投球を開始し、先発ローテーション復帰へ近づいている。投手としての復帰に加え、9月1日にロースター枠が拡大されれば、ブルペンにも好影響が波及するはずだ。それでもドジャースは、現在の状況が続く今後数週間を乗り切る方法を見つけなければならない。
