「ここでは自分らしく」20歳のサラス、パドレスのポストシーズン争いに参戦

5:33 AM UTC

イーサン・サラス(20)のもとに8月31日夜(日本時間9月1日)、待ち続けた知らせが届いた。過去4年間、目標だったメジャーに昇格することが決まった。次に試合で捕手としてマスクをかぶれば、1991年のイバン・ロドリゲス(当時19歳)以来、最年少のメジャー捕手となる。

20年間待った夢の舞台。エルパソ空港で数時間待つ程度なら、大したことではなかった。

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パドレスは1日(同2日)、メジャーのベンチ入り選手枠が26人から28人に拡大されるタイミングでサラスを昇格させた。球団1位、MLBパイプライン全体23位の有望株で、将来の正捕手として期待されている。ただ、現時点で正捕手を任せるわけではない。当面は第3捕手を務めながら、左の代打として起用する方針だ。A.J.プレラーGMが8月31日(同9月1日)、サラス本人に昇格を伝えた。

「子どもの頃から夢に向かって努力しながら、毎日のように思い描いていた電話です。本当に特別でした」とサラスは喜んだ。

ただ、夢に描いていたメジャー初日とは、かなり違う1日になった。パドレスはレッズ戦に3-4で敗れ、サラス自身も試合開始までに球場へ到着できなかった。到着後は急いで新しいユニホーム(背番号8)に着替え、三回表にベンチへ姿を現した。

サラスはベンチ内をゆっくりと歩き、新たなチームメートにあいさつした。スプリングトレーニングやマイナーで一緒にプレーした選手が多かったとはいえ、メジャーのベンチで顔を合わせる感覚は特別だった。

「目まぐるしい一日でした。でも、すごく楽しかった。昨夜電話をもらって、今朝には飛行機に乗っていました。長い移動の1日でしたが、みんなとここにいられてうれしいです」と振り返った。

慌ただしい日を過ごしたサラスをクレイグ・スタメン監督(42)は接戦かつ激しいプレーオフ争いで無理にデビューさせなかった。サラスの名前は出場可能選手としてメンバー表に記載されていたが、ベンチの選手を次々と起用する展開でも温存した。延長戦に入っていれば、次の代打として起用する予定だったと明かした。

サラスも、その判断を受け入れた。

「ここに来ること自体が最終目標ではありません。もちろん、ここに残ることが目標です」

パドレスも、サラスが長くメジャーに定着する可能性を高く評価している。2023年の国際アマチュアFAでトップ評価を受けた有望株として契約し、将来の正捕手候補に位置づけた。契約直後から高い評価を与え、マイナーでも早いペースで昇格させてきた。

ただ、メジャーまでの道のりは順風町ではなかった。マイナー上位クラスでは最年少選手の1人として大きく苦戦し、2025年は背中の負傷でシーズンの大半を欠場した。

「メジャーにたどり着くのは簡単ではない。あれだけ若い年齢で大きな期待や注目を集めながら、結果も残すのは難しい」とスタメン監督。「今季は素晴らしいシーズンを送っている。自分の力で昇格を勝ち取った。そこが一番素晴らしい」と評価した。

守備力に定評のあるサラスは今季、2Aで72試合、3Aで24試合に出場し、合計で打率.296、OPS.822とアピールした。好調の理由について、特別な要因はないという。もちろん、健康にプレーできている点は大きい。

「より多くの時間、野球をやれているし、以前より楽しめています。試合で小さなきっかけを見つけ、自然と集中できる状態に入って、毎日野球を楽しめている。それが好結果につながっていると思います」とサラスは振り返った。

サラスは激しいプレーオフ争いに加わる。レギュラーシーズンは残り23試合。ナ・リーグ最後のワイルドカード枠を巡る争いも混戦となっている。

「楽しみです。余計なプレッシャーはありません。毎日、勝つために自分のベストを尽くすだけです。どこにいても考え方は同じ。何も変わりません」と20歳は意気込んだ。

パドレスはサラスに多くを求めない方針だ。守備力への評価は高いが、20歳という若さでメジャーの捕手を務める負担は大きい。35年間、同じ年齢でメジャーのマスクをかぶった選手がいない事実も、その難しさを示している。

サラスを正捕手として毎日先発させる予定はない。それでも時折マスクをかぶり、代打でも起用される。右投手が先発する試合ではDHに入る可能性もある。ギャビン・シーツ(30)とルイス・レンヒーフォ(29)が相次いで負傷した現在、左打者の補強はチームにとって明確な課題となっている。

ただ、サラス自身は具体的な役割にこだわっていない。

「ここでは自分らしくプレーするだけです。そして、チームが勝つために力になり続けたい」と笑顔で意気込んだ。