トレード期限前日の2日(日本時間3日)、レイズはメッツから2度のオールスター選手の右腕フレディ・ペラルタを獲得した。交換要員として球団有望株3人を放出し、地区優勝とポストシーズンを見据えて先発陣の強化に踏み切った。
レイズは期限前、先発市場最大の目玉だったタリク・スクーバルの獲得も狙っていたが、スクーバルはドジャースへ移籍。そこで、層の厚いファームを生かし、市場に残っていた有力先発の一人だったペラルタの獲得を決断した。
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交換要員としてメッツへ移るのは、MLBパイプラインの球団プロスペクトランキングで15位の外野手エイダン・スミス、26位の右腕ゲイリー・ギル・ヒル、27位の内野手エミリエン・ピトレの3人。いずれも将来を期待される若手有望株だ。
球団編成本部長のエリック・ニアンダー氏は「フレディ・ペラルタを迎えられることをうれしく思う。彼は豊富な実績を持ち、大舞台での経験もある先発投手。彼のような競争心あふれる投手が加わることで、これからの戦いに向けてチームはさらに強くなる」と期待を寄せる。
■ トレード詳細
レイズ獲得:
- フレディ・ペラルタ投手(RHP)
メッツ獲得:
- エイダン・スミス外野手(OF)
- ゲイリー・ギル・ヒル投手(RHP)
- エミリエン・ピトレ内野手(INF)
30歳のペラルタは今季終了後にフリーエージェント(FA)となる予定で、今季年俸は800万ドル(約12億8000万円)。ア・リーグ最高勝率を誇るレイズは、先発陣のさらなる強化を進めている。
ペラルタは今年1月、8シーズンを過ごしたブルワーズからメッツへ移籍。ブルワーズ時代には2度のオールスターに選ばれ、通算211試合で防御率3.59を記録した。昨季は33試合に先発して17勝6敗、防御率2.70とエース級の活躍を見せた。
しかし、メッツでは本来の力を発揮できなかった。5月23日から7月20日にかけての11先発では防御率6.67と苦しみ、今季は22試合に先発して5勝9敗、防御率4.99。トレード価値も一時は下落していた。
ブルワーズ時代にペラルタとチームメートだったレイズのアシスタント打撃コーチ、オジー・ティモンズ氏は「彼は素晴らしいチームメートで、競争心にあふれた選手。毎日全力で野球に向き合っている。ボールの力は本当に素晴らしい。毎日エネルギッシュで、その姿勢はウィリー・アダメスを思い出させるよ」と、新天地での活躍に期待を寄せた。
それでも、最速90マイル台後半(約155~159キロ)の直球と5種類の変化球を操る実力は健在だ。球速や奪三振率の低下、与四球の増加といった課題はあるものの、レイズは本来の投球を取り戻せると判断。将来性豊かな若手3人を放出してでも獲得する価値があると評価した。
レイズの先発陣は、今季オールスターに選出されたドリュー・ラスムセンとニック・マルティネスを中心に、メジャー屈指の顔ぶれがそろう。しかし、シェーン・マクラナハンが背中の張りで負傷者リスト(IL)入りしたため、ローテーションには空きが生じていた。
ペラルタは、その穴を埋める存在として大きな期待を背負う。地区優勝争いはもちろん、ポストシーズンを勝ち抜くためにも、先発陣の層を厚くすることは不可欠だった。
レイズはシーズン終盤、そして10月の戦いを見据え、経験豊富な右腕を加えることで、さらなる戦力アップを図った。
