ワールドシリーズ第4戦、レイズが延長12回の激闘を劇的なサヨナラ勝ちで制し、踏みとどまった。第1戦(3-2)、第2戦(5-4)、そして第4戦(3-4)と、第3戦のブルワーズ大勝(10-1)を除けば、いずれも1点差を争うジリジリとした大接戦が続いている。
僅差の試合で、勝負を分けるのが「無駄なランナーを出さないこと」だ。そして今シリーズ、両チームの明暗を分けているのが「与四球数」の差である。
ここまでの4試合で、レイズ投手陣が与えた四球は16個。対するブルワーズ投手陣は、わずか6個しか与えていない。
延長12回に及ぶ大総力戦となった第4戦でも、ブルワーズは8人もの投手を送り込みながら、12イニングで歩かせた打者はたったの1人。ヒットと違って四球は自滅でピンチを広げ、投手の体力を無駄に削る。1点差の神経戦において、ストライクゾーンで勝負し続け、相手に「打たなければ出塁できない」プレッシャーを与え続けていることの意味は大きい。
第4戦こそサヨナラ負けを喫したものの、ブルワーズ投手陣が誇るこの驚異的な制球力と安定感は揺らいでいない。
悲願の世界一へ王手をかけて臨む第5戦。相手にスキを与えない投球が続くのか、それともレイズ打線がそれを上回る粘りを見せるのか。マウンド上の1球をめぐる攻防にも注目だ。