ドジャースはクローザーが離脱、いかにして3試合連続で1点差勝利したのか

June 19th, 2026

ドジャースは2022年5月17日以降、メジャーリーグで他球団を大きく引き離して最多となる400勝以上を挙げているが、4年前の同日以来達成していなかった出来事を成し遂げた。

3試合連続で1点差の勝利だ。

ドジャースはレイズをスイープし、ア・リーグの強豪を4−3、1−0、5−4で勝利した。そして、オールスターゲーム選出経験を持つクローザーのエドウィン・ディアス(32)を欠いた状態で成し遂げた。

昨オフにドジャースと結んだ3年6900万ドル(約103億5000万円)の契約により、MLB史上最高年俸(年平均)のリリーフ投手となったディアスは、右肘の遊離体により4月下旬から離脱している。

ディアスは2025年にメッツで28セーブを挙げ、62試合で防御率1.63をマークした。自身4度目となる防御率2.00未満のシーズンだった。ドジャースは昨オフ、クローザーを補強の最優先事項としており、球界最高投手の1人を獲得した。

しかし、開幕から苦戦を強いられ、手術を受ける前にわずか6イニングの登板で防御率10.50と苦戦。球速は著しく低下していたが、ディアス自身は手術によってその問題は解決するはずだと語っている。

では、九回の絶対的エースを欠くドジャースの救援陣はどう対応しているのだろうか。端的に言えば、問題はないが、エリートレベルではない。

ドジャースのリリーフ防御率3.72でこれはメジャーで12位の成績。特に九回に限ると防御率3.88と少し悪化する。ひどいわけではないが、パドレスの防御率0.95という驚異的な数字には遠く及ばない。

チームはセーブ機会において防御率2.97、セーブ成功率70.4%を記録しており、成功率はメジャー8位。また、今季8度のセーブ失敗も、リーグで8番目に少ない。最悪ではないものの、必ずしも10月のポストシーズンにふさわしいレベルとは言えない。

しかし、今週の戦いぶりを見る限り、救援陣はディアス不在でも十分にうまく切り抜けている。

鍵を握る選手はタナー・スコット(31)だ。スコットは2025年にオフシーズンの目玉補強として獲得されたが、クローザーの役割では信頼性に欠けていた。防御率4.74とし、メジャーワーストとなる10度のセーブ失敗を喫している。

今季、スコットは2025年以前の素晴らしい状態に戻ったように見える。33試合の登板で防御率2.32を記録し、ドジャースがレイズに勝利した2試合でセーブを挙げた。2試合でそれぞれ1回無安打無失点に抑え、合計24球しか要さず、走者を1人も許さずに3三振を奪っている。

33試合の登板で防御率2.59を記録しているアレックス・ベシア(30)は、3四球を与えながらもシリーズ最終戦を締め、今季3セーブ目を挙げた。

ドジャースの救援陣はシリーズを通して完璧だった。合計9回3安打無失点に抑え、8三振を奪った。

そして、ただ結果を出しているだけでなく、試合進行も早かった。16日(日本時間17日)に1-0で勝利した試合はわずか1時間52分で終了し、1992年10月4日のヒューストンでのアストロズ戦(1時間44分)以来となる、ドジャースにとって最短の9イニングとなった。ドジャースタジアムでは1982年4月29日(同じく1時間52分)以来の短さだった。

この勝利で6回無失点と好投したジャスティン・ロブレスキー(25)は、「当然自分だけでなく、ブルペンから登板した全員がストライクゾーンに投げ込み、素晴らしい仕事をしたと思う」と語り「2時間未満の試合時間はは最高だ」と続けた。

それでも、ドジャースはディアスの復帰をうれしく思うだろう。その時期はオールスター休み明けの後半戦になる可能性が高い。

デーブ・ロバーツ監督(54)は15日(同16日)、ディアスが「非常に順調に回復している」と語り、今週ブルペンで投球練習を行う予定だと明かした。ディアスの復帰により、おそらくスコットは八回の役割に戻り、必要に応じてスコットとベシアが試合を代役守護神として待機するだろう。

ドジャースはまた、エバン・フィリップス(31)とブロック・スチュワート(34)の復帰も期待している。両投手は18日(同19日)にマイナー戦でリハビリ登板した。フィリップスは傘下3Aオクラホマシティで1回無失点と好投し、スチュワートも傘下1Aオンタリオで同様の結果を残した。フィリップスは2021年以降、ドジャースで45セーブを挙げている。

ドジャースが前回、3試合連続で1点差で勝利した際、殿堂入りが有力視されるクローザーのクレイグ・キンブレル(38)が2セーブを挙げた。キンブレルはドジャースに在籍した1シーズンで22セーブを記録している。

今週、ドジャースはスコット、ベシア、カイル・ハート(28)、そして25試合で防御率2.12と好投を続けるウィル・クライン(26)でリードを守り抜き、将来のポストシーズンで対戦する可能性のある相手に勝利した。

次回、同じ状況を迎えたときには、ディアスが九回に登板する際、トランペットの音が鳴り響くことをチームは望んでいる。