【準々決勝】快進撃のイタリアがプエルトリコも撃破

全勝をキープし、初のベスト4進出

March 14th, 2026

イタリア8-6プエルトリコ】ヒューストン/ダイキンパーク、3月14日(日本時間15日)

ダイキンパークでのデーゲームはイタリアで新たに生まれた、美しくも奇妙な現実を予感させた。地元イタリアの人々は、夕方にエスプレッソや食後酒を飲みながらサッカーについて語り合うだけでなく、大きな注目を集めつつある野球の代表チームについても熱心に耳を傾けることができたのだ。

そして、八回にプエルトリコの反撃に遭ったものの、結果はイタリアの人々が望んでいたものになった。

イタリアは試合前半の猛攻で主導権を握り、終盤のプエルトリコの反撃をなんとかしのぎ、8-6で準々決勝を制した。2026年ワールドベースボールクラシックにおけるイタリアの快進撃はまだ続いている。

キャプテンのビニー・パスカンティーノが率いる、主にイタリア系アメリカ人によって構成されるチームは、野球界に衝撃を与えるだけでなく、祖先たちの誇りも勝ち取り、ヒューストンからマイアミへ移動する。16日(同17日)に行われる準決勝では日本vsベネズエラの勝者と対戦することになった。

イタリアがワールドベースボールクラシックでベスト4に進出するのは今回が初めて。この快進撃は地元イタリアでも全国的な「パスタ・タイム」の大きな話題となっている。

アメリカやメキシコを撃破し、4連勝でプールBを1位で通過したイタリアは、プエルトリコを応援する大観衆がダイキンパークに押し寄せる中、ホームチームとして準々決勝を戦うことになった。プエルトリコのファンは声援と打楽器で球場を盛り上げ、ウィリー・カストロの先頭打者アーチに大きく沸いた。

しかし、プエルトリコもイタリアの勢いを止めることはできなかった。

先制された直後、イタリアは2つの四球で1死一、二塁のチャンスを作り、ビニー・パスカンティーノ、ドミニク・キャンゾーン、ジャック・カグリオーンの3連続タイムリーであっさり逆転。プエルトリコ先発のセス・ルーゴを早々にノックアウトした。その後、J・J・ドラージオが犠牲フライを放ち、この回一挙4得点。だが、イタリアの攻撃はこれだけでは終わらなかった。

二回、イタリア先発のサム・アルデゲリ(地元イタリア出身のメジャーリーガー)が3つの四死球で1死満塁のピンチを招いて降板。2番手のアレック・ジェイコブがマーティン・マルドナードに死球を与え、押し出しで1点を失ったが、イタリア打線が四回に再び爆発した。

四回2死からパスカンティーノが四球を選び、珍しく二塁への盗塁を決めてチャンスメイク。イタリアはここから2者連続四球で満塁とし、ブルワーズの有望株アンドリュー・フィッシャーがライトへ2点タイムリー二塁打を放った。

6-2とリードを広げたイタリアは、さらにドラージオにも2点タイムリー二塁打が飛び出し、またも1イニング4得点。これで8-2と6点をリードする展開となった。

プエルトリコは八回に無死満塁のチャンスを作り、イタリアを動揺させた。この回、長打は1本もなかったものの、内野ゴロやワイルドピッチの間の得点で4点差に詰め寄り、クリスチャン・バスケスのタイムリーで2点差に。プエルトリコを応援するファンは大きく沸いた。

しかし、反撃が遅すぎた感は否めない。イタリアは2点のリードを保って最終回を迎え、フランシスコ・セルベリ監督は八回のピンチをしのいだグレッグ・ワイサートをそのまま続投させた。ワイサートは先頭打者にヒットを許したが、後続3人を抑えて試合終了。初のベスト4進出が決定した。

本当に素晴らしい夜だった。

ホームランセレブレーションのエスプレッソに象徴されるイタリアの快進撃はまだ終わらない。アメリカ、メキシコ、プエルトリコを連続で撃破し、その強さが本物であることを証明した。

この快進撃は、サッカー大国のイタリアでも、新たに生まれた野球ファンたちの愛情を勝ち取りつつある。イタリアの快進撃はいったいどこまで続くのだろうか。