【パイレーツ2-10ブルワーズ】ピッツバーグ/PNCパーク、9月7日(日本時間8日)
ブルワーズのジェイコブ・ミジオロウスキー(23)とパイレーツのババ・チャンドラー(22)、MLB屈指の若き剛腕による投げ合いは、はっきりと明暗が分かれる試合となった。
ミジオロウスキーは自身最多の7回108球を投げ、3安打、8三振、1失点の快投で復活をアピール。一方のチャンドラーはメジャー先発で9安打9失点を浴びた。これでブルワーズはスイープを達成し、球団史上最多となる貯金34(89勝55敗)に並んだ。
MLBパイプラインによる有望株ランキングで、パイレーツ2位、全体7位のチャンドラーは、これまでメジャーで3度の複数イニングのリリーフ登板経験はあったが、先発はこの日が初めて。初回からいきなり4安打1四球で4点を失うと、二回に1点、四回にさらに4点を奪われ、2死を取った場面で降板となった。
ブルワーズのパット・マーフィー監督は、初回のウィリアム・コントレラスに与えた四球がチャンドラー攻略のきっかけになったと言う。この打席では、カウント0-2と追い込んでから、ボール球が3つ続いていた。マイナー3Aの選手なら振ってくれる球でも、メジャーの舞台ではそう簡単にはいかない。この四球で満塁となり、ジェイク・バウアーズの2点二塁打のきっかけになった。
「チーム全体のアプローチとして鍵になった。相手ピッチャーが本来の投球ができずに制球が定まっていない時はなおさらだ」とマーフィー監督は語る。同時に、チャンドラーの潜在能力の高さも認めた。「彼にはとんでもないポテンシャルがある。素晴らしい才能があって、素晴らしいアスリートだ。アメフトの屈強なディフェンスバックみたいだね」
ミジオロウスキーもこの悔しさを味わってきた。6月にブルワーズ4位、全体68位有望株として鮮烈なデビューを果たすも、徐々に調子を崩し、直近5先発では、0勝1敗、防御率7.71と苦しんでいた。しかし、この日はそのポテンシャルの高さを披露し、7月8日のドジャース戦以来となる5勝目(2敗)を挙げた。
「自分は”ベテラン”ではないけれど、一番大事なことはとにかくマウンドに立ち続けること」とミジオロウスキーは語る。今季すでに12度、メジャーで先発しており、チャンドラーと比べれば “ベテラン”と言える。
「もちろん苦労した試合もあった。でも自分たちは理由があってこの舞台に立っている。だからこそ、改善することもできるはず」
初回に2者連続で四球を与えるもそれ以降は安定したピッチング。二回にリオバー・ペゲーロに適時打を許した後は17人中16人を打ち取り、最後は13者連続アウトで締めくくった。
「普通だったら代えてもおかしくなかったと思うけど、粘りながら修正することができていた。急に投球のテンポが良くなったから、『代える理由がどこにあるんだ?』って感じだったね。四、五、六回の方が、最初の3イニングよりも良かったね」とマーフィー監督は若手右腕の好投を称えた。
