オリオールズのフロントが、今オフ最初の大型人事に動いた。しかも重要な補強だ。
オリオールズは19日(日本時間20日)、ジャレッド・バナーGM(41)の就任を発表した。カブスでGM補佐を務めていたバナー氏は、マイク・エリアス編成本部長(43)とともに、日々の編成部門運営を担う。
バナー氏は球界の編成部門で18年間の経験を持つ。2024年からカブスのGM補佐を務め、同球団には2020年12月から在籍。2021年は特別プロジェクト担当副社長、2022、23年は選手育成担当副社長を歴任した。
バナー氏はオリオールズに加わり、2年連続でポストシーズン進出を逃したチームの立て直しに取り組む。選手育成、コーチング、パフォーマンス部門を統括し、戦略立案、人員配置、選手獲得などでもエリアス編成本部長と連携する。
バナー氏は球団を通じ、就任への思いを語った。
「最初にマイクのビジョンを聞いた時、ぜひその一員になりたいと思いました。オリオールズは豊かな歴史を持つ球団で、情熱的なファン、歴史ある球場、そして多くの才能を備えた組織があります」
「マイクと彼のチームが築いてきた基盤をさらに発展させ、世界最高水準の組織をつくり、再びボルティモアに優勝をもたらしたいと思っています。この機会を与えてくれたマイク、デービッド・ルーベンスタイン筆頭オーナー、マイク・アルゲティ共同オーナーに心から感謝しています。仕事を始める日を楽しみにしています」
バナー氏のGM就任は意外な人事ではない。エリアス編成本部長は昨オフからGMの採用を検討していた。2025年シーズン前に編成本部長へ昇格し、それ以降はGMを兼任していた。
エリアス編成本部長は以前から、GM職に有能な幹部を迎え、オリオールズのフロントを強化したい意向を公にしていた。昨オフは実現しなかったが、今オフは可能性が高まっていた。
9月28日(同29日)のシーズン終了会見でも、エリアス編成本部長は新たな視点を持つ人材や「優秀な人材」を積極的に探す方針を明らかにしていた。
バナー氏は、エリアス編成本部長が求めていたリーダー像に合致する人物とみられる。
エリアス編成本部長は球団を通じてコメントした。
「ジャレッドは以前から、球界で台頭する有望な幹部の一人です。複数の異なる部門を率いて成果を挙げ、これまで所属した複数の球団では、球界を代表する優秀な人材やフロント幹部と仕事をしてきました。オリオールズの編成部門をさらに成長、進化させ、改善していく上で最適な人材です。2027年、そしてその先を見据えてチームを築く中、彼と緊密に仕事ができることを楽しみにしています」
「ジャレッドとご家族をボルティモアに歓迎します。野球人生の次のステージとして、私たちの球団と地域を選んでくれたことを大変うれしく思います」
バナー氏はニューヨーク州ブルックリン出身。マサチューセッツ州のアマースト大学では外野手として4年間プレーし、2007年には主将も務めた。同年、レッドソックスの編成部門でフェローとしてプロ野球界でのキャリアをスタートした。
レッドソックスには11年間在籍。2008年に選手育成アシスタント、2009年にアマチュアスカウト部門アシスタント、2010~12年にアマチュアスカウト部門コーディネーター、2013~16年に選手人事部門アシスタントディレクター、2017、18年に選手人事担当副社長を歴任した。最後の2年間はプロ選手のスカウティングを統括し、特に日本、韓国、台湾、メキシコを担当した。
バナー氏の在籍期間中、レッドソックスは2007、13、18年と3度のワールドシリーズ制覇を達成した。
2018~20年にはメッツで選手育成部門のエグゼクティブディレクターを務め、傘下マイナー全体を統括。その後、カブスへ移った。
オリオールズは2023、24年と2年連続でポストシーズンへ進出したが、2026年は79勝82敗でア・リーグ東地区4位に終わった。球団はシーズン終了前からフロントの再編に着手していた。
シグ・マイデルGM補佐(60)は役割を変更し、分析部門の統括から外れた。今後は編成部門全体を対象に、新技術や革新的な手法の調査を担当する。
また、長年フロントで要職を務め、選手・スタッフ育成担当副社長だったマット・ブラッド氏とは双方合意で退任した。
オリオールズは今オフ、さらにフロントの人員を追加、再編する可能性がある。
バナー氏は10月27日(同28日)、カムデンヤーズで行われる記者会見で正式に紹介される。
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