デュラン、オプション破棄も新たに1年契約で合意(関係者)

外野の「渋滞」をどう解消するか

November 4th, 2025

レッドソックスはジャレン・デュランの800万ドル(約12億円)の球団オプションを行使しない決定を下し、その直後に、年俸770万ドル(約11億6000万円)に加え最大7万5000ドル(約1100万円)の出来高を含む新たな1年契約で合意に達したと、関係者がMLB.comに明かした。

オプションが破棄されたことに伴い、デュランには10万ドル(約1500万円)のバイアウトが支払われる。また、450打席、500打席、550打席に到達するたびに2万5000ドル(約370万円)のボーナスが支給される。なお、この契約が成立しなかったとしても、デュランはフリーエージェントではなく、年俸調停の対象となっていた。

2024年にはオールスターゲームのMVPを獲得し、打率.285、出塁率.342、長打率.492、48二塁打、14三塁打、21本塁打、34盗塁とブレイクしたが、2025年は安定感を欠き、bWARは8.7から4.7へと悪化した。

それでも、157試合、696打席で打率.256、出塁率.332、長打率.442、41二塁打、13三塁打、16本塁打、24盗塁と、依然としてチームに貢献した。印象的な瞬間も多く、デュランは三塁打でア・リーグ1位、二塁打で3位、長打数(70本)でも6位にランクインした。

デュランに加え、ア・リーグのゴールドグラブ賞受賞者であるセダン・ラファエラとウィリアー・アブレイユ、さらには新人王候補のロマン・アンソニーと、外野陣に厚みを持つレッドソックスで、クレイグ・ブレスロー野球部門代表が外野の「渋滞」解消に向けてどのような動きを見せるか注目されており、その中でも、特にアンソニーは「放出不可」とされている。

現在29歳のデュランはレッドソックスでの5シーズン通算510試合で打率.267、50本塁打、226打点、91盗塁を記録。2018年のドラフトでロングビーチ州立大学からレッドソックスに7巡目で指名された。