久しぶりの”ジャズ・ボール”、10月に向けて復調なるか

August 23rd, 2026

ブルージェイズ3-8ヤンキース】ニューヨーク/ヤンキースタジアム、8月23日(日本時間8月24日)

数字を見れば、ジャズ・チザムJr.が今季どのようなシーズンを送ってきたかは一目瞭然だ。残された時間で、その評価を完全に塗り替えるのは難しいだろう。しかし、10月に悲願を達成できれば、これまでのことなど関係ない。

チザムは50本塁打、50盗塁という壮大な目標を掲げて今季を迎えた。その達成はかなわないが、この日はアーロン・ブーン監督が「ジャズ・ボール」と呼ぶプレースタイルを存分に披露した。

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「時にはイライラすることもある。でも、クラブハウスには素晴らしい仲間がいるから、気持ちを切り替えて周囲を見ることができる。おかげでグラウンドに出たら嫌なことを忘れてプレーできる」とチザムは語る。

「守備では自分にできる最高のプレーをして、塁に出たら全力で走る。そうすることで、自分が持っている力や、これまで成し遂げてきたことを思い出せるんだ」

チザムのバント安打と特大本塁打もあり、ヤンキースは直近7試合で6勝目を挙げた。74勝56敗とし、残り32試合でア・リーグ東地区首位のレイズ(77勝53敗)と3ゲーム差となっている。

チザム自身も今季の苦戦をうまく説明できずにいる。例えばOPSは.694で、.813だった昨季から大きく低下している。

現在、何のためにプレーしているのかと聞かれると、28歳のチザムは迷わず答えた。

「ワールドシリーズで優勝するためだ。それが唯一の目標だ」とチザムは語った。

チザムは六回の3得点につながる好機をつくった。無死一、二塁でホセ・ソリアーノと対戦し、送りバントが三塁線へと絶妙に転がり、満塁のチャンスを作った。

七回にはブレンドン・リトルから右翼席の2階へ届く今季18号2ランを放った。直近5試合では17打数6安打、打率.353、二塁打1本、三塁打1本、本塁打1本、3打点、2盗塁を記録している。

「だからこそ、シーズンで最も重要な時期に彼が爆発する可能性はまだあると感じる。ここまでは数週間にわたり打線を引っ張るような好調期がなかった。彼は攻守両面で、試合を支配するようなプレーが多くできる。今日はその一端を見ることができた」とブーン監督は語った。

この日のヤンキースは得点圏で9打数3安打。最近はチャンスをものにできない試合が続いており、この日の試合前までの9試合では、得点圏で62打数10安打、打率.161にとどまっていた。

「本当にいい仕事ができたと思う。こういう試合は間違いなく楽しい」とコディ・ベリンジャーは語った。左太もも裏の張りで1カ月離脱していたベリンジャーは、この日打線に復帰して4打数1安打だった。

先発のカルロス・ロドンは、負傷者リストから復帰後2度目の登板で、4回を投げて2安打、2四球、2失点(自責点1)。負傷したマックス・フリードに代わってローテーションに入っているが、まだスタミナを取り戻す段階にある。この日は76球を投げ(42球がストライク)、次回登板では球数をさらに10球ほど増やす見込みだ。

「最低限の投球はできた。もちろん4回を終えて5回にも入り、あといくつかアウトを取りたかった。もう少し効率よく投球しなければならない」とロドンは語った。

四回には遊撃手ジョージ・ロンバードJr.がゴロを処理できず、3試合連続となる失策を記録。しかし、ロドンはその後のピンチを切り抜けた。

「これも試合の一部だ。彼は遊撃で、特に最近は素晴らしいプレーを何度も見せている。彼をカバーするのが僕の仕事だ」とロドンは語った。

救援陣も再び好投。ポール・ブラックバーン、ライアン・ヤーブロー、ブレント・ヘドリックの3人が計5イニングを投げ、3安打1失点に抑えた。ヤンキースの救援陣は6月3日以降の70試合で、MLB最高の防御率2.44を記録している。

「今日は多くの選手が貢献してくれた。シリーズをまた一つ勝ち越し、いい流れで休養日を迎えられる」とブーン監督は語った。