ヤンキースを4度のワールドシリーズ制覇に導いたジョー・トーリ氏が、巨人の監督に就任した松井秀喜氏へ温かいエールを送った。
2003年から5年間にわたりヤンキースで松井氏を指導したトーリ氏は、「彼には監督としての十分な資質がある。とても頭が切れ、常に野球に深く向き合っていた」と話し、選手時代の経験が指揮官として大きく生きると期待を寄せた。
松井氏の監督就任について「今日聞いたばかりだよ」と明かしたトーリ氏。米国時間の前夜に正式発表されたと記者から知らされると、驚きつつも嬉しそうな表情を浮かべた。
現役引退後、ヤンキースのGM付き特別アドバイザーなどを務めてきた松井氏だが、監督としての指導経験はない。トーリ氏は自身の経験を振り返りながら、成功のカギについてこう語る。
「彼は長年プレーし、さまざまな監督の下で戦ってきた。だからこそ、自分にとって何が正しく、何が不要なのかを理解しているはずだ。彼は彼らしくやっていけばいい。私が引退してすぐに監督になったとき一番大切にしていたのは、『選手だった頃の感覚や気持ちを忘れないこと』だった」
これまで松井氏に監督業のアドバイスをしたことはないというが、「彼が相談したいなら喜んで話に乗るよ。押し付けるような真似はしたくないけれどね」と語った。
現役時代から選手を尊重する指導スタイルで知られたトーリ氏。選手との信頼関係づくりについて問われると、時代が変わっても野球の本質は不変だと指摘する。
「私がプレーを始めた50年以上前から、野球で勝つための本質は何も変わっていない。監督の仕事とは、パズルのピースを組み合わせてチームを作り上げ、勝利の可能性を最大限に高めることなんだ」
最後にトーリ氏は、「監督就任を心からうれしく思っている。まだ若いし、いろいろと思いを巡らせている最中だろう。私からも連絡を取って話をしてみたいね」と笑顔を見せた。
1998年から2000年にかけてヤンキースをワールドシリーズ3連覇へ導いた名将は、かつての愛弟子の新たな一歩を温かく歓迎している。