「ポストシーズンで本当に打てるのか?」
ホセ・ラミレスが、そんな周囲の不安を一気に吹き飛ばした。むしろ、ガーディアンズにとってこれ以上ない絶好のタイミングで覚醒し、主砲のバットが、チームのシーズンを救う救世主になるかもしれない。
ア・リーグ地区シリーズ第3戦で圧巻のプレーを見せたラミレスが、翌日の第4戦でも大きな一打を放った。34歳のラミレスは5回、ホワイトソックスの救援右腕ジョーダン・ヒックスから勝ち越しの2ランを放ち、ガーディアンズに3-2のリードをもたらした。
打ったのは、ヒックスの99.9マイル(約160.8km)のストレート。これはラミレス自身のキャリアで「最も速い球を打ち砕いた本塁打」となった。さらに、トラッキングデータが導入された2008年以降、ポストシーズンでガーディアンズの打者が本塁打にした球速としても球団最速タイの記録だ(昨季のALWC第2戦で、タイガースのトロイ・メルトンからアーチを架けたブライアン・ロチオに並ぶ)。
ラミレスは6月に左手有鈎骨の手術を受けて以降、今季は打撃面で本来の力を発揮できずにいた。しかし、ここ数日の活躍は、シーズンを通じた不振を補って余りあるものとなるかもしれない。シーズン敗退を避け、第5戦に持ち込もうとするガーディアンズにとって、主砲のバットが再び火を噴いていることは大きな好材料だ。
この日の1本で、ラミレスのポストシーズン通算安打は「43」に到達。レジェンドのジム・トーミと並び、球団歴代3位タイへと浮上した。
