もはや別次元 ソリアーノ、防御率0.24で100年超の歴史超え

12:23 AM UTC

ブルージェイズ3−7エンゼルス】アナハイム/エンゼルスタジアム、4月22日(日本時間23日)

ホセ・ソリアーノ(27)は、本調子ではなく完璧とは言えなかったが、ブルージェイズ戦で歴史に名を刻んだ。

今季ワーストの7安打を許したが、5回無失点と踏ん張った。エンゼルスは勝利し、4連敗を止めた。

ソリアーノは開幕1カ月間、うれしい驚きの1人として快進撃を続けている。どの程度か。6試合連続で先発勝利の権利を持って降板したが、救援陣が白星を消した。しかし、開幕から6試合の先発で防御率0.24、WHIP0.82という驚異的な数値を記録。これらはいずれもメジャートップだ。

右腕は、まさに圧倒的だ。オープナーを除き、開幕から6試合の先発で1失点しか許さなかった投手はMLB史上初めて。防御率0.24は、自責点が両リーグで公式記録となった1913年以降、開幕から6試合に先発した投手としては最も低い防御率だ。

「特別だ」とカート・スズキ監督(42)は語った。「先発する日だけでなく、調整を行う日も含め、毎日取り組む姿を見ている。驚異的な身体能力の持ち主であり、見ていて素晴らしい」と快進撃をたたえた。

通算17勝21敗、WHIP1.32、防御率3.89という成績で今季を迎えたソリアーノにとって、この展開を予想した者はほとんどいなかった。優れた速球を持っており、最初の3シーズンの防御率3.89はリーグ平均(4.21)を大きく上回っていたが、ここまでの圧倒的な投球を予感させるものはなかった。

今季はシーズンを通してわずか1失点。ブルージェイズ戦で7安打を許すまでは、2安打以上を許した登板は1度だけだった。しかし、許した安打に長打はなく、ソリアーノは今季2度目の無四球ピッチングだった。

「そういう日もある」とソリアーノは語った。「ブルージェイズ戦に限らず、時には違うことも起こる。だが、自分にできるのは、マウンドで粘り強く投げ続けることだけだ」と集中力を保った。

ソリアーノが今季許した唯一の失点は、4月6日(同7日)にブレーブスのドレイク・ボールドウィン(25)に浴びたソロ。それ以外は、ゼロだ。

ソリアーノが今季わずか1失点に抑えている最大の理由は、おそらくハードコンタクトを許していないことにある。単にその分野で良くなったというだけでなく、劇的に向上している。今季のハードヒット率(打球速度95マイル=153キロ以上)は30.9%。昨季の48.2%から大幅に低下しており、リーグ平均の37%より優秀だ。その結果、打者の平均打球速度は、昨季の91.4マイル(約147.1キロ)から87マイル(約140キロ)に低下している(通算平均は90.7マイル=約146キロ)。

「相手はバットに当てるのがうまい良いチームなので、あのように安打を許した」とスズキ監督は語った。「だが、大抵の場合はハードコンタクトを抑えていたので、良い1日だった」とたたえた。

なぜこのようなことが起きているのか。ソリアーノの球質が向上し、球種をうまく織り交ぜているからだ。特筆すべきはシンカー。引き続き最も多用する球種であり、かつてないほどの威力を発揮している。

平均約97マイル(約156.1キロ)、22日(同23日)は95.7マイル(約154キロ)を計測したシンカーは、打者を完全に封じている。対戦打者はシンカーに対し、わずか打率.056。大きな理由は、かつてないほど沈んでいるからだ。この球種の平均落差は、昨季の25.8インチ(約65.5センチ)から今季は27.1インチ(約68.8センチ)に増した。2インチ(約5.1センチ)に満たない差だが、それがハードコンタクトかソフトコンタクトかの分かれ目になり得る。昨季、打者はシンカーに対して打率.290、予測長打率.413を記録していた。今季は予測長打率.300だ。

以前より多用している98マイル(約157.7キロ)のフォーシーム、スプリット、ナックルカーブ、スライダーを加えると、打者を翻弄するに十分なレパートリーとなる。

ブルージェイズ戦での84球のうち、空振り16個を記録。内訳はカーブで6個、シンカーで5個、スプリットで4個、フォーシームで1個だった。ゴロで7つのアウト(併殺打を1つ含む)を奪い、フライアウトは2つ。今季最短の登板となったが、ノーラン・シャヌエル(24)とマイク・トラウト(34)の本塁打による3点のリードを守って降板した。

「すさまじい球を投げる」と、八回に勝ち越しの3点二塁打を放つなど4打点を記録したシャヌエルは語った。「1試合に3、4回も対戦しなければならない打者が気の毒だ。あんなに動くボールは見たことがない」と魔球の威力を語った。