タッカーめぐり、ア・リーグ東地区3球団が争奪戦

November 20th, 2025

カイル・タッカーは今FA市場で最も総合力の高い選手と見なされており、獲得を狙う球団はすでに動き始めている。

タッカーにとっては、浮き沈みのあるシーズンだったが安定した活躍だった。夏場の多くを右手の骨折を抱えながらプレーしつつ、OPS+143(100が平均)を記録。29歳になる2026年を前に通算OPS .865、過去5年連続でfWAR4.0以上を記録している。

オフ序盤から、ESPNのジェフ・パッサン記者がタッカーの情報を伝えている。2025年にあと1勝でワールドシリーズ制覇に届かなかったブルージェイズとの関連だ。ブラディミール・ゲレーロJr.とタッカーが並べば、MLB屈指の1、2番が完成する。さらにタッカーは、10月にブルージェイズが見せた“選球眼+コンタクト+長打”というアプローチを体現する打者だ。

しかし争奪戦には、特に同地区のライバル球団から強い競争が予想される。The Athletic(ジ・アスレチック)のケン・ローゼンタール記者によれば(英語・有料記事)、オリオールズは外野手テイラー・ウォードを獲得したにもかかわらず、タッカーの獲得も諦めていないという。今月初め、複数の球団関係者がThe Athleticに対し、「ボルチモアはタッカー争奪戦の隠れた本命」と語っている。オリオールズのマイク・エリアス編成本部長は、2015年ドラフトでアストロズがタッカーを全体5位で指名した当時のスカウト部門責任者だった。

そしてヤンキースも外野が補強ポイントだ。トレント・グリシャムはクオリファイングオファーを受諾して残留したものの、コディ・ベリンジャーは現在FA。元MVPのベリンジャーの再契約が無難な選択ではあるが、タッカーを獲得できれば戦力は間違いなく上積みされ、アーロン・ジャッジを支えるもう一人のエリート打者を加えることになる。