ロイヤルズはベテラン外野手レーン・トーマスと1年525万ドル(約8億円)プラス出来高100万ドル(約1億5500万円)の契約で合意したと、11日(日本時間12日)に関係者がMLB.comに明かした。
球団は身体検査の結果を待っており、契約を正式発表していない。ロイヤルズのメジャー40人枠は現状38人で、トーマス獲得に伴、枠を空ける必要はない。
30歳のトーマスは、安価で獲得できるバウンスバック候補(復活を期す選手)であり、センターも守れる右打者だ。下位打線に厚みをもたらせる外野手をフリーエージェント(FA)市場で探していたロイヤルズにとっては、すべての条件を満たす選手だった。ロイヤルズは前日にブレーブスと2年契約を結んだマイク・ヤストレムスキーとの再契約を逃したが、ウィンターミーティングを終えた時点で、他のFAも既にリストアップしていた。
トーマスは直近1年半をガーディアンズで過ごし、好不調の波を経験した。2024年のトレード期限でナショナルズからガーディアンズに移籍した後(ロイヤルズはその時も獲得に関心を示していた)、最初の29試合では打率.148と低迷。しかし、9月には長打率.560と調子を上げ、タイガースのタリク・スクーバルとのALDS(地区シリーズ)第5戦での満塁ホームランは、ガーディアンズをALCS(リーグ優勝決定シリーズ)へと導いた。ALCSでは、ヤンキースとの第3戦の九回裏にトーマスの二塁打がジョンケンシー・ノエルの同点ホームランを呼び込み、ガーディアンズは延長10回で勝利した。
その不安定だった2024年シーズン後、トーマスは2025年シーズンにガーディアンズでわずか39試合、125打席の出場にとどまった。これは主に右足の足底筋膜炎が長引き、9月に手術が必要になったためだ。それ以前にも、クリーブランドでのホーム開幕戦で死球を受け、右手首の骨挫傷で1カ月離脱していた。出場可能だった時も、トーマスは打率.160、OPS.518、長打6本と打撃不振だった。
最大の疑問は、トーマスが2023年にナショナルズで見せた28本塁打、20盗塁、OPS.783、そして総合指標bWAR3.3の好調な姿を取り戻せるか。例えそうならなくても、トーマスは対左腕で持ち味を発揮できる。左投手に対するキャリア通算の打撃成績は、打率.292、出塁率.359、長打率.500だ。
守備面では、トーマスは外野の全ポジションでプレー経験があり、ライトで276試合、センターで170試合の先発出場経験がある。最後のフルシーズンだった2024年には、守備範囲の狭さ(守備指標OAA-8、下位3%)は見られたが、エリートレベルの強肩(上位5%)を備えていた。ロイヤルズは、左打ちのカイル・イズベルが休養する日のセンターとして、あるいは左打ちのジャック・カグリオーンが出場しない場合のライトとして、トーマスを起用できる。また、レフトとしてもチャンスがあり、ロイヤルズはマイケル・マッシー(左打ち)に2026年はセカンドとレフトを兼任させる予定だ。
トーマスの足の負傷が、2025年の限られた出場時間で示した上位6%のスプリントスピードをどれだけ奪うかは未知数だ。しかし、健康な状態であれば、トーマスはプラトーン以上の打者になれる魅力的なパワーとスピードの組み合わせを持っている。
