ドジャースタジアムは長い歴史の大半で、打球が飛びやすい球場としては知られてこなかった。それでも、ときに息をのむ特大弾の舞台になっている。最近では、特に大谷翔平(31)がドジャース移籍後、その場面は増えている。
もちろん、主役は大谷だけではない。ここではスタットキャスト導入の2015年以降、レギュラーシーズンとポストシーズンを通じて記録された「推定飛距離の長い本塁打」上位5本を振り返る。
なお対象をスタットキャスト時代に限るため、ドジャースタジアムの外へ完全に飛び出した場外弾8本のうち4本(ウィリー・スタージェル=1969年、1973年/マイク・ピアッツァ=1997年/マーク・マグワイア=1999年)は含まれない。
1位 475フィート(約145メートル):マーリンズのジャンカルロ・スタントン(相手はドジャースのマイク・ボルシンガー/2015年5月12日)
この一発は今も色あせない。ロサンゼルス近郊出身の大砲スタントンが、スタットキャスト時代の幕開けとともに、15年以上ぶりとなる「ドジャースタジアム場外弾」を放った。カウント0-1から甘く入った球をとらえると、打球速度114マイル(約183キロ)でレフトフィールドパビリオンを越えた。左翼のスコット・バンスライクは、ほとんど身動きが取れなかった。
「やるとしたら彼だよ」
当時のマーリンズ投手ダン・ヘイレンはそう語った。
「驚きはしない。本当に見事だった。打撃練習ではよくあるけれど、試合では違う。気温も下がるし、難易度はずっと上がる」
2位 473フィート(約144メートル):ドジャースの大谷翔平がレッドソックスのカッター・クロフォードから(2024年7月21日)
多くの人の予想に反して、この一撃はドジャースタジアムの場内にかろうじてとどまった。クロフォードの甘く真ん中に入ったカットボールを大谷が右中間席の上へ運んだが、外野スタンドの屋根は越えなかった。それでもドジャーブルー初年度を象徴する見事な一発だった。デーブ・ロバーツ監督は「誰もあそこには打たない。とにかく見事だった」と語った。
3位 469フィート(約143メートル):ドジャースの大谷翔平がブルワーズのチャド・パトリックから(2025年10月17日)
ナ・リーグ優勝決定シリーズでスイープに王手をかけた一戦で大谷がこの日、2本目の本塁打を右翼の場外に運んだ。ドジャースタジアム場外弾の左打者ではウィリー・スタージェル、カイル・シュワーバーに続く快挙となった(シュワーバーは約1週間半前の地区シリーズで455フィート=約139メートル)。この夜は打って3本塁打、投げては6回無失点、10三振。アンドリュー・フリードマン編成本部長は「目を見開き、口が開いたままだった。ただただ驚嘆した」と話した。
4位 467フィート(約142メートル):パドレスのフェルナンド・タティスJr.がドジャースのトニー・ゴンソリンから(2021年9月30日)
ライバル関係が最高潮に達する前から、タティスJr.は両軍対決で鮮烈な場面を作っていた。甘く抜けたスライダーを完璧にとらえ、打球は左翼屋根の上部に当たった。この一発は、その年ナ・リーグ最多の42本目。MVP投票でも3位に入った。当時パドレスの内野手だったキム・ハソンは「とてつもない本塁打だった。42本目だけど、毎回驚かされる」と話した。
5位 464フィート(約141メートル):ドジャースの大谷翔平がブレーブスのA.J.ミンターから(2024年5月5日)
大谷はドジャース加入後初の1試合2本塁打を、この特大弾で締めくくった。当時の自身3番目の飛距離。ドジャース加入直後から実力の基準を引き上げ、その後は本拠地でこの距離を上回っており、高い期待に応え続けている。
ロバーツ監督は「彼は次々と、私たちがこれまで見たことのないことをやっている。あそこ(左中間)まで運ぶ打者はいない。右でも左でも、デーゲームでもナイターでも関係ない。彼は完璧にとらえた」と語った。
