555本塁打の父を彷彿とさせるパワー、ブラジル代表ラミレスがアメリカ代表から2HR

WBC史上最年少の1試合2本塁打

4:39 AM UTC

背番号24を背負い、豪快な本塁打を放つ新たな”ラミレス”が野球界最大の舞台に現れた。

それがエンゼルス傘下のプロスペクトであり、12度のオールスターに選ばれた外野手マニー・ラミレスの息子のルーカス・ラミレスだ。6日(日本時間7日)、ヒューストンのダイキンパークで行われたブラジル対アメリカ戦で試合開始直後から強烈な存在感を示した。父譲りのパワーを発揮し、アメリカ相手に2本のソロを放ち、WBC史上最年少で1試合2本塁打を記録した選手となった。

一回裏、ブラジルの先頭打者として打席に立ったラミレスは、アメリカ先発ローガン・ウェブの2球目を強振。シンカー主体で打ちづらい投手から、打球速度104.1マイル(約167.5キロ)、飛距離392フィート(約119メートル)の一発を右中間スタンドへ叩き込んだ。これはWBC史上10本目の先頭打者本塁打で2026年大会では1本目となった。

八回裏には、左腕リリーフ、ゲーブ・スパイアーから再び一発。ラミレスは93.9マイル(約151キロ)の速球を捉え、打球速度106.3マイル(約171キロ)、打球角度50度という驚異的な角度でスタンドへ運んだ。スタットキャスト導入(2015年)以降、フェンスを越えた本塁打として最高タイの打球角度となった。

20歳にしては、見事というほかない。

ラミレスはこの日時点で20歳49日。WBCで初本塁打を放った選手として史上2番目の若さだ。記録を持つのは、2023年大会でイギリス代表として本塁打を放ったナショナルズの捕手ハリー・フォード(20歳19日)。なおフォードは翌日にも本塁打を打った。ラミレス以前にWBCで最年少の1試合2本塁打を記録していたのは、2017年大会で、当時23歳117日だったフランシスコ・リンドーアだった。

ラミレスは今週、別のメジャーリーグのスター投手からも本塁打を放っている。4日(同5日)にアリゾナ州で行われたエキシビションゲームで、レンジャーズのエース、ジェイコブ・デグロムから初打席で本塁打を記録した。

父とは違い、意図的に左打者として育てられたラミレスは、2024年ドラフト17巡目でエンゼルスに指名された。父マニー・ラミレスはシルバースラッガー賞9回、2004年にはワールドシリーズMVPを受賞し、通算555本塁打、OPS.996という偉大な成績を残している。周囲の期待が高まるのも無理はない。

また、父親がMLBスターだったブラジル代表の選手はラミレスだけではない。ダンテ・ビシェットJr.はこの試合でDHとして先発出場。さらに17歳の投手ジョセフ・コントレラスは、MLBで通算11年プレーしたホセ・コントレラスの息子。救援登板すると、ピンチの場面でアーロン・ジャッジを併殺打に打ち取った。

最も印象的だったのはラミレスだった。WBCデビュー戦で見せたパワーは、しばらく話題になりそうだ。