【パイレーツ2–4xメッツ】ニューヨーク/シティフィールド 3月28日(日本時間29日)
チームメイトから手荒な祝福を受け、歓喜冷めやらぬままクラブハウスに戻ると、携帯には家族や友人から「やったな」「おめでとう」といった祝福メッセージが届き、思わず頬が緩んだ。
メッツのルイス・ロバートJr.が、延長11回の劇的なサヨナラ本塁打でチームに勝利をもたらした。
この日、試合開始時の午後4時の気温は4度。試合終盤には氷点下を回り、冷たい風が吹く中、選手たちは守備中、手をポケットに入れたり、息で温めたりしながらプレーをした。
ロバートJr.も「打席では手の感覚が少し鈍くなったけれど、ホームプレートに立った瞬間、アドレナリンでコントロールできた」と笑顔を見せた。
「とてもスペシャルな気分。2020年以来、サヨナラ本塁打を打ったことがなかったので、ここで打てたことは本当に特別だし、ここ2試合は特別な時間になった」とロバートJr.は通訳を介して喜びを語った。
28歳のロバートJr.び課題は選球眼だ。
ストライクゾーン外の球を振る「チェイス率」が高く、三振も多かった。しかし、メッツ移籍後は選球眼を意識し、チームメイトの打撃練習を観察しながら「良い選手はどの球を狙うか、いつスイングするかを見極める力がある。自分も以前はそれができていたので、その感覚を取り戻す努力をした」と話す。
ホワイトソックス時代は主軸としての重圧もあったが、新天地では5番に座る。
2番のフアン・ソトは四球が多くチェイス率が低く、3番のボー・ビシェットや4番ホルヘ・ポランコは三振が少ない。この流れが、ロバートJr.に有利な状況を生み出している。
「前の選手たちが球数を稼ぎ、投手を疲れさせることで、自分が打席に入ったとき、投手の傾向を見極めやすくなる。粘り強く投手と対峙でき、カウントが追い込まれても諦めず戦って投手を消耗させ、次に打つ自分が有利な状況を作れるのは大きい」とロバートJr.は話した。
新天地での序盤から存在感を示したロバートJr.。劇的なサヨナラ本塁打で勝利を呼び込みつつ、選球眼や粘り強さという課題にも取り組む姿勢を見せた。
たかが2試合、されど2試合。課題を完全に克服したかどうかはシーズンを通して見えてくるだろう。だが、「自分を取り戻した」という言葉の裏には揺るがぬ自信が秘められているはずだ。