ブルペン強化を目指すパイレーツと、将来の正遊撃手候補を獲得したいメッツの思惑が一致した。
メッツの救援右腕ルーク・ウィーバーが、トレードでパイレーツへの移籍を米複数メディアが関係者の話として報じた。球団から正式発表はまだないが、メッツは交換要員として、パイレーツ傘下9位の有望株で遊撃手のサミー・スタフラ内野手を獲得する。
【トレード詳細】
パイレーツ:右投手ルーク・ウィーバー、現金
メッツ:遊撃手サミー・スタフラ(メッツプロスペクト10位)
ウィーバーは今季、メッツのブルペンで重要な役割を担ってきた右腕。パイレーツは実績あるリリーバーを加え、救援陣のさらなる強化を図る。パイレーツは、ウィーバーの多彩な球種とチェンジアップを効果的に使う投球スタイルが、現在のブルペン陣に合うと判断した。
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チームは7月31日(日本時間8月1日)カミロ・ドバルを獲得したばかり。終盤の勝負どころでは左腕グレゴリー・ソトやメーソン・モンゴメリーらを起用してきたが、ウィーバー加入によって右腕の選択肢がさらに広がる。
今季ウィーバーは左打者を打率.217に抑えており、左右を問わず重要な場面での起用が期待される。
かつてカージナルス、ダイヤモンドバックス、レッズで先発を務めたウィーバーは、現在も90マイル台半ばの速球を軸に、左打者にはチェンジアップ、右打者にはカッターを組み合わせる投球を続けている。高い奪三振能力に加え、四球の少なさも大きな武器で、リーグ屈指の制球力を誇る。
2023年終了時点では通算防御率5.14と苦しんでいたが、2024年にヤンキースでリリーフ専任となると、本来の力を発揮。以降は防御率3点未満の安定した成績を残している。
メッツとは昨オフに2年総額2200万ドル(約33億円)で契約。当初は守護神デビン・ウィリアムズにつなぐセットアッパーとして期待されていたが、今季はウィリアムズを上回る安定感を披露した。2027年シーズンまで契約が残っていることも、トレード市場で高い評価を受けた理由の一つだった。
一方、メッツが獲得するスタフラは、負傷を乗り越えて評価を高めている若手内野手だ。今年1月には右肘内側側副靱帯(UCL)の部分断裂、5月には太ももの負傷に見舞われたが、復帰後はローAとハイAでOPS.960を記録した。
複数の内野ポジションを守れるが、主戦場は遊撃手。2023年ドラフト2巡目でパイレーツに入団した。ニューヨーク州出身のスタフラは、幼少期からメッツファンとして育った選手でもある。7月には打率.358と好調を維持し、今季は14本塁打を放つなど大きく成長を遂げている。
自身の成長について、スタフラはこう語っている。
「自分がグラウンドで一番の選手だと信じて、毎日そのつもりでプレーすること。それが今年、自分の中で一番大きかった意識の変化だと思う」
今季ブルペンの中心を担ったウィーバーと、将来性豊かな遊撃手スタフラ。両球団にとって、現在と未来を見据えたトレードとなりそうだ。

