接戦を多く戦っているジャイアンツとブレーブス。両チームともに今季1点差の試合がメジャー最多タイの27となっており、最後まで結果の分からない緊張感のある試合が続いている。
そんな両者によるこのカードが僅差になるのは必然。実際、この3連戦の初戦は5-4と一点差でジャイアンツが勝利を収めた。
そして迎えた土曜日の第2戦。ジャイアンツは九回二死からマット・チャップマンが逆転サヨナラ2ランを放ち、ブレーブスに3-2で勝利。再び一点差の接戦を制し、本拠地オラクル・パークを埋めた観衆を沸かせた。
ジャイアンツ(37勝28敗)はこれで4連勝。リーグ最多となる今季8度目のサヨナラ勝ちを記録しており、1点差での勝利も最多の15勝(うち12勝がホーム)に達している。
「すべての試合が最後の1球までもつれ込むような展開になっている。だからこそ、常に試合終了まで戦い続けなければならない。1人出塁すれば、一発でひっくり返る可能性がある。だから最後まで粘る。今日はその好例だった」とボブ・メルビン監督は語った。
先発のローガン・ウェブは6回2失点、10三振の好投を見せたが、打線がブレーブス先発ブライス・エルダーに苦しみ、四回のウィルマー・フローレスの11号ソロ弾以外は沈黙。エルダーは自己最多の12三振を記録し、8回を1失点に抑えた。
しかし、ジャイアンツは1-2で迎えた九回、一死からエリオット・ラモスが四回のフローレスの本塁打以降初のヒットで出塁し、好機を作る。続くフローレスは打ち取られるも、チャップマンがカウント1-1からのカーブをレフトスタンドへサヨナラの2ランで試合を決めた。
チームトップの12号は、チャップマンにとってキャリア通算3本目、ジャイアンツ移籍後では初めてのサヨナラ弾となった。
「ここでは打球が伸びないこともあるから、正直入るかどうか分からなかったけど、入ってくれて良かった。ここから何本か続けたいね」と殊勲のヒーローは語った。
金曜日にも、延長十回にタイラー・フィッツジェラルドが三塁からワイルドピッチで生還し、ジャイアンツは5-4でサヨナラ勝ち。チャップマンは、こうした接戦を制する力が、長いリーグ戦で重要なチームの粘り強さを高めると語る。
「毎日接戦が良いとは思わないけど、そういう試合を経験することは自分たちにとってプラスになる。どうすれば(接戦を)勝ち切れるかを自分たちは理解している。プレッシャーがかかる場面でも良いプレーができるようにならないといけないし、すべてが普段以上に重要になるんだ」
「だからこういう経験を積むことは自分たちにとって良いことだと思う。でもこの3週間、毎日1点差のゲームをやってるような感覚がある。みんな本音ではもっと点を取って楽に勝ちたいと思ってるだろうけど、そういう中でも勝てているのは良いことだね」と手応えをのぞかせた。
ウェブはエースとしての役目を十二分に果たす投球をここまで披露。今季MLB最多となる87回1/3を投げ、防御率2.58。特筆すべきは101三振で、これはナ・リーグ2位の成績。本人も語るように三振を多く奪うタイプではなかっただけに、これは意外な数字だ。
実際、28歳の右腕は土曜日の試合前の時点で9イニングあたり10.1三振を記録。これはジャイアンツでの7年のキャリアの中で最も高い数値である。
主な要因はチェンジアップの復活で、今年は空振り率38%を記録。2024年の21.6%から大きく上昇している。また、カットボールやフォーシームを織り交ぜることで、打者の目線を変えたりタイミングを外すことにも成功している。
本人はそんな自身の投球について以下のように語った。
「自分はもともと三振を取るタイプの投手ではないと言ってきたけど、今年は色々なことを試して、新しいことに取り組んでいる。しっかりしたゲームプランを立てていることが、それを後押ししてる。まだたくさん試合は残っているし、1つか2つの三振に終わる日も来るとは思うけど、この流れを続けられたらいいね。(投球が)少し楽になる気がするよ」
