カブスは強力な先発外野トリオを擁しているが、さらに層を厚くし選択肢を増やそうと模索している。そのうちの一つとして、ベテラン外野手マイケル・コンフォートを獲得した。
23日(日本時間24日)、カブスはコンフォートとのマイナー契約を最終調整した。身体検査を経て契約が正式に成立すれば、メジャーキャンプにノンロースター招待選手として参加する予定で、メジャーの開幕ロースターの枠を争う。
「現時点では、単純にロースターを強化し得る選手を迎え入れようとしている。そしてこれは、補強を続けていくというサインだ」とクレイグ・カウンセル監督は語った。
カブスの先発外野陣は、左翼に4度のゴールドグラブ賞受賞のイアン・ハップ、中堅にオールスターでゴールドグラブ賞受賞のピート・クロウ=アームストロング、右翼に長距離打者の鈴木誠也がほぼ固定されている。鈴木がDHとして打席に立つこともあるため、柔軟性があるとすれば右翼だろう。
この3人の次に起用される可能性が高いのが、マット・ショウだ。昨年は内野を主に務めていたが、今春は外野で起用されおり、ユーティリティ性を高めている。他には、MLBパイプラインで球団4位にランクされる有望株ケビン・アルカンタラとジャスティン・ディーンが40人枠に入っている。コンフォートは、ベテランのディラン・カールソン、チェイス・マコーミックと並ぶ経験豊富なノンロースター候補となる。
「マイケルは昨年は低調だったが、このリーグで長年にわたり活躍してきた。時には選手を獲得したときに『出場機会がないだろう』と思われることもあるが、実際には、5日後に大きなチャンスを迎えることもある。そういう視点で見ている」とカウンセルは語った。
また指揮官は、左打者であるコンフォートを選択肢として持てることは魅力的だとも説明した。カブスは先発打線に左打者を揃えているが、ベンチにさらに左打者を抱えることは有益だ。第4外野手候補の中では、カールソンがスイッチヒッターで、他は右打者となっている。
2025年以前、コンフォートは長年にわたり平均以上の打撃成績を残してきた。昨季開幕時点での通算成績は打率.251、出塁率.348、長打率.456で、OPS+は120で、2017年から2024年まで(負傷で欠場した2022年を除く)、すべてのシーズンで少なくともリーグ平均のOPS+100を記録していた。2024年はジャイアンツで130試合に出場し、OPS.759、OPS+115、20本塁打を記録している。
しかし、3月1日に33歳となるコンフォートは、今季は大幅な巻き返しを目指すことになる。昨オフにドジャースと1年総額1700万ドル(約25億5000万円)で契約し、打者に厳しいサンフランシスコからより打者有利なロサンゼルスへ移ったことで大きな期待が寄せられていた。だが結果は伴わなかった。ドジャースでは138試合で打率.199、出塁率.305、長打率.333(OPS+79)、12本塁打、36打点と、10年のキャリアで最も厳しい打撃成績となった。
4月末の時点で、コンフォートのOPSはわずか.569にとどまり、その後も大きく持ち直すことはなかった。2025年でOPSが.700以上だったのは7月(.827)だけで、ドジャースはレギュラーシーズンを通じて継続的に起用したが、ポストシーズンでは一度もロースターに登録しなかった。
コンフォートはドジャースでの122試合すべてを左翼で先発出場したが、スタットキャスト(Statcast)のOAA(Outs Above Average:平均的な野手と比べてどれだけアウトを取ったかを示す指標)はマイナス8で、全体の下位5%にとどまった。2016年から2021年までは外野でプラス13のOAAを記録していたが、右肩手術で2022年を全休して以降は通算マイナス14となっている。
コンフォートは2021年にメッツからクオリファイング・オファーを受けているため、今オフはその対象外となっていた。そのため、獲得してもドラフト指名権の補償やペナルティは発生しない。
一方で、内容面では前向きな材料もあった。選球眼は健在で、チェイス率は上位18%、四球率は上位16%にランクされた。バットスピードも上位13%と平均を大きく上回り、2024年からわずかな低下にとどまった。
スタットキャストによる予測打率(.237)、予測長打率(.403)、予測wOBA(.330)は、いずれも実際の成績を大きく上回っており、251人の規定打席到達者の中で、予測wOBAと実際のwOBAの差がコンフォート(43ポイント)より大きかったのは、ロイヤルズのサルバドール・ペレスだけだった。
「彼はこのリーグで多くの成功を収めてきた選手だ。その一部でも取り戻せれば、重要な戦力になる」とカウンセルは語った。

