ホワイトソックスのミゲル・バルガス、初サヨナラ本塁打、満員のレートフィールドを熱狂に包む

5:00 AM UTC

タイガース3−4xホワイトソックス】シカゴ/レートフィールド、5月29日(日本時間30日)

試合後の花火の準備が進められる中、名作映画『フットルース』の挿入歌「Holding Out for a Hero」が流れていた。

そのヒーローは数分前、ミゲル・バルガス(26)としてホワイトソックスにすでに現れていた。そして、延長10回にホワイトソックスへの勝利をもたらした2死からのサヨナラ本塁打は、3万19人の観衆に球団が誇る最高級の花火をもしのぐ非公式の花火を打ち上げた。

MLBの最新ニュースを見逃さない!

ドリュー・ロモ(24)を二塁に置き、バルガスがドリュー・アンダーソン(32)の0-1からの投球を捉えた。振り返って本拠地のダグアウトに向かって歓喜のあまりバットを放り投げた。胸を数回力強く叩いてから、自身初となるサヨナラ安打の余韻に浸りながらベースを一周した。

歓喜に沸くバルガスは「初めてだ。キャリアでも、人生でも」と語った。

バルガスの今季13号本塁打は、3打点の夜を締めくくり、球場を包んでいた珍しく沈んだ空気をこのエキサイティングな若きサウスサイダー(ホワイトソックス選手の愛称)たちにとってプレーオフのような熱狂の瞬間へと変えた。タイガース(22勝36敗)を相手に最後の1アウトに追い込まれていただけでなく、三回1死から二ゴロで一塁を駆け抜けた後、強打の一塁手、村上宗隆(26)を右太もも裏の張りで失っていたからだ。

ウィル・ベナブル監督(43)は、村上が数週間の離脱になると予想しているが、30日(同31日)に精密検査を受ける予定であり、まだ正式な決定ではないと語った。延長10回、村上の打順に入ったデレク・ヒル(30)が三ゴロに倒れ、勝負の行方はバルガスに託されることになった。

「ムネ(村上)が試合から退いていたから、僕がステップアップして、あのパワーヒッティングを引き継がなきゃいけない。いや、ただの冗談さ」とバルガスは笑顔で語った。「走者をかえして、チームが勝てる状況を作ろうとした。運が良かったよ。狙い通りの球が来て、良いスイングができた。それが良い結果につながったね」と劇的一打を振り返った。

4回を投げて2失点だった右腕エリック・フェッド(33)は、この結末について「最高だ」。「九回にみんなが反撃し、そして最後の1アウトに追い込まれてからのサヨナラ劇。今季のこのチームの戦いぶりは、本当に見ていて楽しい。みんなを誇りに思う」と喜んだ。

1-2と1点ビハインドで迎えた九回、アンドリュー・ベニンテンディ(31)がカイル・フィネガン(34)から単打を放って出塁。続くトリスタン・ピーターズ(26)の単打で三塁へ進む好走塁を見せると、西田陸浮(25)のバントに対してフィネガンが一塁へ送球する隙を突き、さらに見事な走塁で生還して同点に追いついた。このプレーは、ホワイトソックスが体現している、チームを第一に考え、共にプレーすることと同じくらいお互いのためにプレーするという姿勢を際立たせている。

延長10回の劇的な活躍は、20本塁打を放っている村上を欠いていても、この打線の強力さを証明した。

一塁が空いており、アンダーソンとの右対右の対戦だとしても、バルガスとの勝負を選択したことは興味深い決断に思えた。しかし、仮にタイガースが今季のシカゴで間違いなく最高の総合力を持つ選手との勝負を避ける決断を下していたら、コルソン・モンゴメリーの長打力が待ち構えていた。

チームは自分たちが強いという確信を維持しており、それが今、グラウンド上での結果と一致している。ホワイトソックスはシーズンが進むにつれてさらに良くなるチャンスがある。

チームの強さについて、バルガスは「シーズン序盤にも言った。おそらく多くの人は信じていないだろう」と語った。「クラブハウスはそれを信じていたと思う。私たちは毎日それをグラウンドで発揮している。今、ただ自信に満ちあふれている」と力強い。

ベナブル監督は「選手たちが楽しくしてくれている。クラブハウスの環境は素晴らしい。選手たちが毎日グラウンドに持ち込む姿勢のおかげで、私たちコーチや関わる全員が、毎日仕事に来て選手たちが何をするのかにワクワクしている」と期待感を語る。

バルガスのキャリア最大の瞬間には、1つの欠点があった。本塁打を放った際、三塁コーチのジャスティン・ジャーシェルと「電話を切るパフォーマンス」をするよう打ち合わせをしていたが、この瞬間は、まるでジャーシェル・コーチが存在しないかのようにそのアクションを忘れてしまった。

ホワイトソックスは今季最多となる勝率5割から貯金3の30勝27敗とし、熱狂的な観衆を純粋な幸福感に包んで帰路につかせたからだ。

バルガスは「僕らはみんな、そのサポートを感じている。今日は九回までずっとリードを許していたのに、球場に残ってくれた」とファンに感謝した。「それは僕らにとって大きな意味がある。みんな勝ちたいんだ。僕らが試合に勝つことを見たい」と力に変えた。

フェッドは「ベンチでチームメートと話していて、『おい、今日この球場は、もし味方につけることができれば、意外と満員に近いぞ』と言っていたんだ」と語った。「あのような勝利はファンの功績でもある。球場は大歓声に包まれ、熱狂的だった。そのおかげで選手たちはより良いプレーができるし、相手チームに重圧を感じさせることができる。そういう光景を見るのが大好きだ」とホームアドバンテージを表現した。