9月に入り、レギュラーシーズンもいよいよ最終盤。ポストシーズンをめぐる争いはもちろん、個人タイトルレースも佳境を迎えている。今回は、そんなラスト1カ月を迎えた、2025シーズンのMLBの見所を4つ紹介する。
※なお記録は9月1日(日本時間2日)開始時点、チーム成績とゲーム差は2日(3日)時点のもの。
ポストシーズン争い
ブルワーズは85勝54敗でMLBトップの成績を誇り、2位タイガース(80勝59敗)に5ゲーム差をつけMLB首位を独走している。地区の優勝争いでも、カブスに5.5ゲーム差をつけ快走。タイガース(ア・リーグ中地区、ロイヤルズに9ゲーム差)、フィリーズ(ナ・リーグ東地区、メッツに6ゲーム差)も同様に地区優勝は磐石と見て良いだろう。
一方で、激戦となっているのがア・リーグ東地区と、2つの西地区だ。ナ・リーグ西地区はドジャースとパドレスが2.5ゲーム差。ただ、ドジャースが直接対決で9勝4敗と勝ち越しているため、タイブレークの優位を持っている。
ブルージェイズはヤンキース、レッドソックスがともに2.5ゲーム差、アストロズはマリナーズに3ゲーム差と、ア・リーグの2地区は最後まで読めない。ア・リーグはワイルドカード出場圏争いも最後まで予測できない。レンジャース(1.5ゲーム差)、ロイヤルズ(2.5ゲーム差)を含めた5チームによる争いとなる。
MVP争い
一方で、ナ・リーグは大谷翔平が最有力。2001年から2004年のバリー・ボンズ以来となる、3年連続でのMVP獲得が現実味を帯びてきた。50-50を達成した昨年よりは盗塁が減っているものの、今年もOPS.986、45本塁打、17盗塁と打撃面で貫禄の出来。それに加え、今年からは二刀流として復活。32回1/3を投げて防御率4.18、44三振を記録している。
そんな、大谷にもライバルはいる。カイル・シュワーバー(本塁打49、OPS.948)、トレイ・ターナー(WAR6.0、OPS.802、ナ・リーグ最多安打169)、ピート・クロウ=アームストロング(WAR5.2、本塁打28、盗塁31)らが虎視眈々とその座を狙っている。
新人王争い
ア・リーグ新人王レース、前半戦はアスレチックスの遊撃手ジェイコブ・ウィルソンが大本命と見られていたが、今や同僚のニック・カーツが本命に浮上している。4月23日のデビュー以降、94試合でOPS1.033、本塁打27本を記録。新人王争いにとどまらず、MVP投票でもトップ10入りの可能性がある。
ナ・リーグでは、ブルワーズのアイザック・コリンズ(113試合、OPS.796、WAR2.8)とブレーブスのドレイク・ボールドウィン(100試合、OPS.813、本塁打15本)が有力候補。さらに、同じブルワーズのチャド・パトリック(105回、防御率3.60、WAR2.1)も本人の成績以上に、ローテーションが充実しているがゆえにマイナーに降格されたが、候補に残っている。
打撃成績
主要タイトル総なめの可能性を残すのがジャッジで、OPS、打率(.324)、出塁率(.443)、長打率(.674)でMLBトップ。2022年と2024年のMVPシーズンに出塁率と長打率でMLBトップとなったが、首位打者のタイトルはまだ獲得がない。三冠王は難しいかもしれないが、2位のボー・ビシェット(ブルージェイズ)に18ポイント差をつけており、初の首位打者が見えてきた。ビシェットは現在172安打でMLBトップ。2021年、2022年にはア・リーグの安打王に輝いたが、MLB全体での戴冠となれば、自身初となる。
本塁打では、歴史的シーズンを過ごすローリー(50本)が本命。ただし、シュワーバーが8月28日の試合で4本塁打を放つ爆発で、一気に49本まで浮上している。同様の爆発を見せれば、大谷やジャッジら後続の選手たちにもまだまだ可能性は残されている。
シュワーバーは119打点でMLBトップ。2位のピート・アロンソに9打点差をつけており、二冠達成も射程圏内だ。得点数では、大谷(124得点)が二位のジャッジ(110得点)に14点差をつけ一位。2000年のジェフ・バグウェル以来の150得点達成の可能性もある。
