【ホワイトソックス3-0ガーディアンズ】クリーブランド/プログレッシブフィールド、10月3日(日本時間4日)
ホワイトソックスの村上宗隆(26)が、地区シリーズ(5回戦制)第1戦に「4番・一塁」で出場し、ポストシーズン1号となる先制&決勝2ランを放った。4打数2安打、2打点と貢献した。
勝ち進めば、このシーンはホワイトソックスの今季を象徴する名シーンになるかもしれない。0-0の四回無死一塁。左腕パーカー・メシック(25)の初球、93.4マイル(約150キロ)の内角シンカーを捉えた。打った瞬間に打球を見上げ、バットを放り投げる。一塁ベンチに向かって叫び、2度のガッツポーズを決めて走り出した。
「すごく先制点がほしかったので、すごくうれしかったです。打てて良かったです」
打球速度112.2マイル(約181キロ)、打球角度31度、飛距離440フィート(約134メートル)の特大アーチ。流れを引き寄せ、勝利につなげた。
メシックは今季12勝9敗、防御率2.56、193三振の好成績でガーディアンズのPS開幕投手を任された。新人でエースに成長した左腕から一回に中前打を放った村上は「1打席目もいい形でセンター前に打てたので、何も特に意識せずに、強く振り抜こうと思った」と振り返った。
レギュラーシーズンのガーディアンズ戦は打率.158(19打数3安打)、2本塁打、3打点、12三振。敵地クリーブランドでは8打数無安打、7三振と苦戦した。ホワイトソックスはガーディアンズにわずか1勝差で地区優勝を譲った一方、直接対決では7勝6敗と勝ち越した。13試合の総得点は58-57でほぼ互角だった。
村上は「特に相手がガーディアンズだからといって意識することは僕はあんまりなかったです。でも、勝つ意識はどの(対戦)チームにもあります」と語った。
アストロズとのワイルドカードシリーズから3連勝。投手陣はこの日、ガーディアンズ打線を5投手の継投で3安打に封じた。村上は「何とか点を取れば抑えてくれる安心感もあります。打線もすごくいい打線として機能してるんじゃないかなと思います。あとはやっぱ雰囲気が一番いいですね」とチーム状態を説明した。
近年低迷していたホワイトソックスを新天地に選び、メジャー1年目で迎えたポストシーズン。試合後の会見場で入団を決断した理由を問われると、現在の状況に重ねて言葉を続けた。これまで何度も同様の質問を受けてきた。
「こうやってポストシーズンに出て、チーム一丸となって勝つのが僕の目標でした。この現実がすべてかなと思います」
周囲の評価が低いことは、選手や当事者たちにとっては関係ない。村上は100敗した3シーズンは不在。過去の敗戦数は未来の勝利を目指す村上には、無意味だった。プロのアスリートとして、勝負に勝つ。そのために最善を尽くす。それが仕事だ。その思いを共有する仲間の成長と努力が結実して、今がある。俺たちは勝てる。そう信じた仲間が集合した。
5日(日本時間6日)の第2戦へ向け、勝利の喜びはすぐに切り替えた。
「短期決戦で先手はすごく大事。明後日も勝てるように、自分たちの野球をしていきたい」
弱小だった姿は、もはや過去。若い力が台頭した。才能と実力ある選手が結束した。ホワイトソックスの強さは、ただの勢いだけではない。
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