フィリーズは21日、FAとなっていた左腕ネスター・コルテス(31)とメジャー契約を結んだと発表した。コルテスはまず傘下1Aクリアウォーターで実戦調整に臨む。なお、40人枠を空けるため、右腕ブライアン・ケラー投手がDFA(事実上の戦力外)となった。
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コルテスは2025年、ブルワーズとパドレスの2球団でプレー。開幕時にヤンキースからデビン・ウィリアムズを獲得するトレードでブルワーズへ移籍したものの、わずか2試合の登板で左肘屈筋を痛め長期離脱。その後、トレード期限にブランドン・ロックリッジとの交換でパドレスへ移籍した。昨季は両球団で計8試合に先発し、防御率6.29という不本意な成績に終わっていた。
今年10月に投球腕の手術を受けた影響で今季は無所属(FA)が続いていたが、現在はすでに全快。複数球団が関心を示す中、補強を目指すフィリーズへの加入が決まった。
フィリーズのドン・マッティングリー監督代行は、 「層を厚くするのが最大の目的だ。実績のある経験豊富な投手がもう一人加わる。球団が契約に踏み切ったということは、彼が再びいい球を投げられているという判断があったからこそだ」と説明。
現在、フィリーズはクリストファー・サンチェス、ザック・ウィーラー、ヘスス・ルサルドの3本柱こそ健在なものの、ローテーションの残る2枠に苦しんでいる。現在その枠を担うアーロン・ノラ(防御率5.12)、アンドリュー・ペインター(同6.43)ともに安定感を欠いている。
さらに、救援陣も負傷や不振に喘いでいる。今季加入したブラッド・ケラーが手術でシーズン絶望となったほか、ホセ・アルバラードやトレードで獲得したブルックス・ラリーも期待通りの働きを見せられていない。先発だけでなくロングリリーフもこなせるコルテスの加入は、投手陣全体の救世主となる可能性がある。
変幻自在の投球フォームとタイミングを外す術から「ナスティ・ネスター(えぐいネスター)」の愛称で親しまれるコルテスは、フィリーズでメジャー9年目のシーズンを迎える。
2013年のドラフト36巡目(全体1094位)でヤンキースから指名されプロ入りした苦労人は、2018年にオリオールズでメジャーデビュー。古巣ヤンキースに復帰した2021年に22試合で防御率2.90とブレイクすると、翌2022年には12勝4敗、防御率2.44の大活躍でオールスターゲームにも選出された。メジャー通算成績は防御率3.94。独特の投球術で名門フィリーズの浮上を支えられるか、その復活劇に注目が集まる。
