死の組プールD初戦、ベネズエラがオランダに快勝

March 6th, 2026

ベネズエラ6-2オランダ】マイアミ/ローンデポパーク、3月6日(日本時間7日)

3年前、ベネズエラは1次ラウンドで無敗を維持。準々決勝でアメリカに敗れたが、4連勝でワールドベースボールクラシック(WBC)をスタートさせた。2026年大会も、似たようなスタートになった。五回に4点を奪い、マイアミのローンデポパークで行われたプールDの開幕戦でオランダに勝利した。

大会開幕前、オマール・ロペス監督は「自分たちが勝てると信じることが重要だ。われわれは理由があってここにいる。目的を持って戦っている」と語っていた。

プールDではドミニカ共和国が最有力と見られており、1次ラウンド通過を狙うオランダとベネズエラにとっては、初戦から非常に重要な一戦となった。

この両チームの開幕戦はマイアミで行われる試合の中でも特に重要な一戦と考えられていた。どちらが準々決勝に進むかを左右する可能性があるからだ。

オランダのアンドリュー・ジョーンズ監督は「悪いイニングが一つあって、そこを突かれた。だが何をすべきかは分かった。明日はもっと良い試合になるだろう」と試合後に振り返った。

今回が初のWBC出場となるウィルソン・コントレラスは「夢がかなったよ」とコメントし、「自分はただチームを助けることと、感情をコントロールすることだけを考えている。自分が感情的なタイプなのは多くの人が知っていると思うけど、今日はその点でうまくやれたと思う」と振り返った。

オランダは7日、ニカラグア戦(米東部時間12時)で大会初勝利を狙う。一方ベネズエラも7日、イスラエル戦(同7時)で2連勝スタートを目指す。

ベネズエラ 五回に4得点の猛攻

球場に詰めかけたベネズエラファンは、初回から大盛り上がりだった。ロナルド・アクーニャJr.が初球を捉えて先頭打者二塁打を放つと、ルイス・アライズが左前タイムリーを放ち、オランダ先発アントワン・ケリーから先制した。

二回には、オランダ監督で殿堂入り外野手アンドリュー・ジョーンズの息子ドリュー・ジョーンズがレンジャー・スアレスから左翼線へ二塁打を放ち、ヘンドリク・クレメンティナが生還して同点とした。

だが同点は長く続かなかった。本拠地での試合となったハビエル・サノハがケリーの98.3マイル(約158キロ)の速球を捉え、370フィート(約113m)の本塁打を放った。

ベネズエラの先発レンジャー・スアレスは2回を投げ、1失点。WBCデビュー戦で43球を投じた。一方、パイレーツの球団内プロスペクト9位、アントワン・ケリーは3回2失点。48球を投げ、なんとか先発としての役割を果たした。

試合は五回まで接戦だったが、ベネズエラが右腕ジェイデン・エスタニスタを攻略して試合を動かした。死球、四球、バント安打でいきなり満塁。フィリーズ傘下24歳の右腕はアライズに押し出しを与え、ベネズエラが3-1とリードを広げた。その時点で、エスタニスタは無死満塁のまま降板した。

続くコントレラスが2点タイムリーを放ってリードを4点に拡大。さらにウィルヤー・アブレイユも適時打を放ち、一気に4得点。ベネズエラは6-1と大きくリードして六回を迎えた。

「この大会は毎回楽しい。ただ、勝者と敗者がはっきり分かれる大会でもある。今日は負けたが、何がいけなかったのかは分かっている。明日はまた別の日だ。しっかり修正していかなければならない」とジョーンズ監督は語った。

2022年ドラフト全体2位指名でダイヤモンドバックスの球団内プロスペクト16位、ドリュー・ジョーンズは六回に犠飛を放ちこの日2打点目。しかし、オランダ打線は、それ以上追加点を奪えなかった。

ドリュー・ジョーンズは試合後「今日は勝てなかったけど、細かいことを一つ一つ正しくやろうとしている。それが最終的には勝利につながると思う」と振り返った。

ベネズエラはレンジャー・スアレスの後をエドゥアルド・バザルド、ルインデル・アビラ、ホセ・ブット、アンドレス・マチャド、ダニエル・パレンシアの5投手が継投。合計7イニングを1失点に抑え、重要な初戦を勝利で飾った。

リリーフ陣には、まだあまり知られていない名前も含まれているが、ロペス監督は絶対的な信頼を寄せている。

「有名な選手が常に結果を出すわけではない。マウンドに上がる投手こそが相手を抑える責任を負っている。この大会で成功するのに、必ずしもビッグネームは必要ない」とロベス監督は語った。