「今後どうなるか、見守りたい」レイズのリーグ優勝に貢献したマルティネスがFA

November 3rd, 2026

今季のレイズに関わった人々にチームを特別な存在にした要因を尋ねれば、クラブハウスで築かれた強い絆という答えが返ってくるだろう。レイズのエリック・ニアンダー編成本部長(43)も、11月3日に行われたシーズン終了会見の冒頭で、この点に言及。「これほどチームが一つになった経験は、この球団でも過去にありません」と語った。

では、その特別な結束を生み出した要因を尋ねると、今度はニック・マルティネス投手(36)がクラブハウスに与えた影響を挙げる声が相次ぐだろう。

マルティネスは先発ローテーションの安定した柱として、レイズのワールドシリーズ進出に貢献した。それだけではない。ベテランとしてチームに必要な存在感を発揮し、選手同士の特別な結束力と仲間意識を育む重要な役割を担った。その強い絆もまた、レイズをワールドシリーズへと導く原動力となった。

しかし、マルティネスは来季の契約延長に必要な球団と選手双方の合意が得られず、現在はFAとなっている。今季はレイズでグラウンド内外にわたって自己最高のシーズンを送り、その実績を武器に今オフはさらなる高年俸や複数年契約を目指せる立場となった。

レイズにとって、マルティネスとの再契約はどれほど優先度の高い課題となるのだろうか。

「グラウンド内で素晴らしいシーズンを送りましたが、グラウンド外での貢献はそれ以上でした。何が起きようとも、ニックが与えた影響は多くの選手の心に残り続けるでしょう」とニアンダー本部長は賛辞を惜しまなかった。

「あと一歩で頂点に届く段階まで進んだだけに、ニックやフレディ・ペラルタのような選手たちと、もう一度挑戦できるなら、それに越したことはありません。間違いなく、そう思っています。今後どうなるか、見守りたいと思います」

「本当に素晴らしい才能を持った選手であり、人間としても素晴らしい人物です。今季は最高に楽しいシーズンでした。その功績を誰か一人に帰するなら、彼は誰よりも高く評価されるべき存在です。私たちもその価値を十分に理解しています」

レイズは若く、安定した野手陣を擁しているだけに、今オフは先発ローテーションの補強が重要な課題になりそうだ。

シーズン終了時の先発ローテーション5人のうち、マルティネスとペラルタの2人がFAとなった。ドリュー・ラスムッセン投手(31)も、来季年俸が2000万ドル(約31億7500万円)となるため、トレード候補として名前が挙がり続けるだろう。ニアンダーは11月3日にトレードの可能性を否定する発言をしたものの、ラスムッセンがレイズのユニホームを着て春季キャンプに姿を現すまでは、その見方は変わらないとみられる。

左腕のシェーン・マクラナハン投手(29)も、トレード候補になる可能性がある。球団が保有権を持つ最後のシーズンを迎え、2027年終了後にはFAとなるためだ。

それでもニアンダー本部長は、現時点で開幕を任せられる先発投手5人がそろっていると評価している。ラスムッセン、マクラナハン、グリフィン・ジャックス投手(31)、イアン・シーモア投手(27)、そして完全復活を目指すライアン・ペピオ投手(29)だ。ペピオは先月、ブルペンで投球練習を行い、リハビリプログラムを終了した。

「現在の先発5人には手応えを感じています。その状態でオフシーズンを迎えられることは、間違いなくプラスです」とニアンダー本部長は自信を示した。

「さらに戦力を強化できるのであれば、もちろん実行します」

その他の話題

  • 救援右腕のエドウィン・ウセタ投手(28)が10月に右肩の関節鏡手術を受けたと、ニアンダー編成本部長が明らかにした。手術は「関節内のクリーニング」と説明され、大がかりな修復処置は必要なかったという。ウセタはレイズの救援陣で重要な局面を任されると期待されていたが、肩に問題を抱えたまま春季キャンプに合流。今季はシーズンを通して負傷者リスト入りしていた。

ニアンダー本部長によると、ウセタは完全に回復する見込みだが、投球再開は早くても2027年6月になる見通しだ。

「ボールを握って投球を再開できそうな段階まで進むたびに、再び問題が生じ、違和感も残っていました。今回、関節内をきれいにしたので、来年改めて挑戦します」

  • ニアンダー編成本部長は、ア・リーグMVPの最終候補に選ばれたジュニオール・カミネロ(23)との契約延長交渉について、詳細を明かさない考えを示した。ただし、「彼はチームの成功に欠かせない、最も重要な選手の一人です」と、その存在の大きさを強調した。

「絶対に手放したくない選手が何人かいます。これから先も、そうした選手たちと一緒にいられることを願っています」

  • レイズはシーズン最後の試合まで戦ったため、オフシーズンへの準備が「遅い」スタートとなった。ただし、もちろん喜ばしい理由によるものだ。ニアンダー本部長によると、11月3日朝にはすでに球団スタッフが会議を開き、来季もチームに残る野手たちが今オフの練習に取り入れる育成計画を話し合っていた。

「われわれの仕事は、選手たちが可能な限り充実したオフシーズンを過ごせるようにすることです。チームはワールドシリーズに進出し、ア・リーグ優勝を成し遂げました。そのメンバーの多くが来季も残ります。2027年に向け、彼らができる限り万全の準備を整えられるようにする。それが唯一の目標です」