【カブス6-1カージナルス】セントルイス/ブッシュスタジアム、2026年5月30日(日本時間31日)
ピート・クロウ=アームストロング(PCA)は、”2年目のジンクス”に陥りかけていた。この日の試合前までの成績は打率.224、出塁率.314、長打率.362、6本塁打と、31本塁打、35盗塁を記録し、ゴールドグラブ賞を獲得した昨年の輝きは影を潜めている。
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しかし、5月終盤を迎え、本来の姿を取り戻しつつある。24歳の中堅手は、二塁打と本塁打を含む、5打数4安打で2打点を記録。チームの6得点を牽引した。
サイクル安打まで三塁打のみという活躍で、シーズン成績は打率.237、出塁率.327、長打率.391まで上昇。初回先頭では空振り三振に倒れたが、その後は強烈な打球を飛ばし続けた。
「打てる球をしっかり待って、それを強く打つことを意識している。最近は確実にバレル率も上がってきていると思う」とクロウ=アームストロングは語った。
八回には、スタンドのカージナルスファンから「Overrated(過大評価だ)」の大合唱を浴びた。しかしそれに応えるように、グレイスフォの球を右翼の“上半身裸”席へ叩き込んだ。飛距離444フィート(約135.3メートル)、打球速度114.6マイル(約184.4キロ)の特大弾だった。
「右翼には何百人もの上半身裸のファンがいたよ。面白い流行りだよね。でも、彼らは本当に盛り上がっていて、何かを信じて応援している感じがする。それは素直に尊敬できる」とクロウ=アームストロングは笑った。
「それに、カージナルスとの対戦はいつも楽しい。同地区のライバルだからね。今年は向こうも良いチームだし、良い野球をしている」
この本塁打は、クロウ=アームストロングのキャリア最速打球であり、今季ブッシュスタジアムでの最長飛距離の本塁打でもあった。
さらに九回には適時打を放ち、ダメ押しとなる6点目で試合を締めくくった。
しかし、見せ場はまだ終わらなかった。
九回2死の場面で、ウォーカーの長打性の打球を見事にスライディングキャッチし、試合終了。スタットキャストによれば、このプレーで30.2フィート毎秒(約9.2メートル毎秒)というエリート級のスピードを記録した。
「ジョーダン・ウォーカー相手には少し深めに守っていた。本当にパワーがあるし、打球も伸びるからね。まずは前に落とさないことを考えていたけど、途中で捕れるかも、と思ったんだ」とPCAは語った。
クレイグ・カウンセル監督も、その守備を絶賛した。
「あの打球が上がった瞬間、“無理だ”と思った。でも途中で“もしかして”となって、本当に捕ってしまった。すごいプレーだった。今はすごく調子がよさそうだ。あんな打球に追いつける選手はほとんどいないよ」とカウンセル監督は語った。
ここ数日、復調の兆しは見えていたが、この日はまさに完全復活を印象付ける一戦だった。カブスは、この活躍が大爆発の始まりになることを期待している。
