PCAが球団史上2人目の「30-30」達成、大量得点で大勝

鈴木は30号を放ち100打点に到達

September 26th, 2025

カブス12-1カージナルス】シカゴ/リグレーフィールド、9月26日(日本時間27日)

本拠地のシカゴはもちろん、全米各地の球場、さらには3月の東京ドームでも、カブスがプレーする試合では「P・C・A!」コールが鳴り響いていた。そして、レギュラーシーズン最後の3連戦を迎えたこの日、ピート・クロウ=アームストロングがセンターの守備に向かうと、その声援はいつも以上に大きく響いた。若きスターは帽子を掲げて歓声に応え、胸に手を当てて声援に感謝を示した。

「こんな声援を送ってもらえるなんて特別だ。毎試合これだけの観客に恵まれるのは本当にすごいことで、少なくとも自分にとっては、この1年間ファンが支えてくれたように、自分も彼らを大事に思っていると伝えることが大事なんだ」と笑顔で語った。

クロウ=アームストロングにとって、この日は特別な試合になった。四回、マイルズ・マイコラスの甘く入ったカーブを捉え、ライトに30号2ランを放った。9月15日以来、10試合ぶりの一発で、球団史上2人目となる「30本塁打&30盗塁」の達成者となった。

試合後、PCAは記念球をキャッチしたファンと写真を撮り、ユニフォームやバット、ボールを渡した。そのファンは約30年ぶりにカブスの試合を観戦したという。

「来てよかったと思ってもらえてうれしい」とクロウ=アームストロングは語った。

この勝利でカブス(90勝70敗)は、ナ・リーグのワイルドカード首位争いでパドレス(87勝72敗)に2.5ゲーム差をつけた。同日の試合にパドレスが敗れれば、カブスは本拠地リグレーフィールドでワイルドカードを戦うことができる。

カブスで「30-30」を達成していたのは、球団最多本塁打記録保持者のサミー・ソーサただ一人(1993年、1995年)。ソーサは今月初めに球団殿堂入りを果たしており、クロウ=アームストロングは今年初めに、そのレジェンドと写真を撮っていた。

また、クロウ=アームストロングは30二塁打も達成しており、球団史上初めて30本塁打、30二塁打、30盗塁を記録した選手に。1901年以降、MLB全体でもこの記録は55度しか達成されていない。

これで今季「30-30」を達成したのはMLB全体で6人目。他の5人はフアン・ソト、コービン・キャロル、ジャズ・チザムJr.、フランシスコ・リンドーア、ホセ・ラミレスで、これまでのシーズン最多記録である4人を大きく更新している。

カブス打線は、クロウ=アームストロングに続くように爆発。ニコ・ホーナーが初回の7号ソロで口火を切ると、五回にはマイケル・ブッシュも32号ソロをマーク。七回には3本のタイムリーで3点を奪うと、前日の試合で2本塁打を放った鈴木誠也が30号満塁弾を放ち、7得点のビッグイニングを締めくくった。鈴木はこれで101打点とし、自己ベストを大きく更新している。

「ホームラン以外の打席も、結果的には良くないですけど、自分の感覚的にはしっかり振れてて良かったなと思うので、続けていけたらいいなと思います」と鈴木は調子の良さを語った。

これでカブスは、鈴木(30本)、ブッシュ(32本)、PCA(30本)の3選手が30本塁打以上を記録。2004年以来、球団史上2度目となる同一シーズンで3選手による30本塁打を達成した。

24日(同25日)のメッツ戦では、走力を生かしてワイルドピッチで二塁から一気に生還したクロウ=アームストロング。25日の試合では、華麗なダイビングキャッチを見せ、走攻守における総合力の高さを改めて証明している。

そして、こういったプレーこそが10月の舞台で勝利をつかむきっかけになる。

「彼のプレーは球場全体を虜(とりこ)にするような素晴らしいプレーばかりなので、プレーオフでもちろん、ピートらしいプレーができれば球場も一気に盛り上がると思いますし、チームにもすごく勢いを与えると思います」と鈴木も若いチームメートへの期待を語った。