シーズンも折り返し地点を過ぎ、全チームが81試合以上を消化した。6月が終わり、熱気に満ちた7月に突入したMLBはこれからオールスター、ドラフト、そしてトレードと大忙しだ。今月の動きが、ポストシーズン進出争いの行方を大きく左右することは間違いない。
そんな7月に注目すべき7つのポイントを紹介する。
1)ディバースの衝撃トレードの余波。今後の市場はどう動く?
今季のトレード市場最大の動きは、レッドソックスがラファエル・ディバースをジャイアンツに放出したことだ。これを上回る程のトレードはそうそうないだろう。
それでも、まだビッグネームの動きは続くと見られる。マーリンズのエース、サンディ・アルカンタラは間違いなく候補の一人だが、不振に苦しむブレーブスがマーセル・オズナを、オリオールズがセドリック・マリンズを放出するという可能性も捨てきれない。
ディバースの放出はまさに想定外だった。期限まで残り1カ月。同じようなサプライズが起こっても何も不思議ではない。
2)オールスターゲームの主役は?
25年ぶりにジョージア州で開催されるオールスター。今季もスターが勢ぞろいするなか、最大の注目は地元ブレーブスのスター、ロナルド・アクーニャJr.だ。ホームランダービーにも参加予定で、会場は大いに盛り上がるだろう。
ジャッジ、大谷らの常連組に加え、新星カル・ローリーやピート・クロウ=アームストロングの初出場メンバーにも注目が集まる。なおア・リーグが過去11戦中10勝と圧倒的な成績を残しており、今年の試合はどんな結果になり、どんな歴史が生まれるのか、ワクワクが止まらない。
3)大谷翔平の投手復帰はどこまで進む?
オールスターで「投手・大谷」の登板が見られるのではないか。仮にジャッジとの対決が実現すれば・・・そんな妄想が膨らむほどに、マウンドに復帰した大谷翔平の投球は相変わらず観る者を魅了する。
復帰登板を重ねる大谷はここまでオープナーとして短いイニングを任されているが、7月に登板数がどこまで伸びるのかが注目されている。
最速163.6キロを記録するなど順調な回復を見せており、ポストシーズンまでには本格的な先発復帰が見込まれている。7月が、完全復活に向けた大きなステップとなる可能性に期待しよう。
4)ローリー、60本塁打の偉業なるか?
マリナーズの「ビッグ・ダンパー」ローリーが、シーズン62本塁打ペースの大暴れ。捕手によるシーズン最多本塁打記録の更新はもちろん、マリナーズ球団記録、スイッチヒッターとしての最多記録も射程圏内に入っている。
ただし、他の打線があまり機能しておらず、相手チームからすれば『歩かせやすい』状況になりつつあるのは懸念点。チーム全体のパフォーマンスも含めて、7月の成績が、歴史的なシーズンになるかどうかの分かれ目になりそうだ。
5)主力離脱続くアストロズ、それでも独走なるか?
春にブレグマンやタッカーを放出しながらも、6月30日時点でア・リーグ西地区で2位に6ゲーム差をつけ首位を快走しているアストロズ。
しかし、6月27日に遊撃手ジェレミー・ペーニャが肋骨の骨折で離脱。主砲ヨーダン・アルバレスが右手の負傷で離脱している上、ブルペンの半数を欠いている中で、追い打ちをかけるように主力メンバーが不在となっている。
それでも底力を発揮し、6月はメジャー最高勝率を記録するなど好調を維持。この調子がどこまで続くのかは要注目だ。
6)NL中地区、若き剛腕たちは台頭するか?
ポール・スキーンズはもう過去の存在。というのは少し言い過ぎかもしれないが、今年もMLBを席巻しそうな若手投手が出てきた。それが、ジェイコブ・ミジオロウスキー(ブルワーズ・23)と、チェイス・バーンズ(レッズ・22)だ。
6月25日の試合でスキーンズとの投げ合いを制したミジオロウスキーは、ブルワーズの好調を牽引する一人に。また、昨年全体2位でドラフトされたバーンズは、ヤンキースから5者連続三振を奪う鮮烈デビューを果たした。
ポストシーズン進出を狙う両チームにおいて、彼らの存在は大きな鍵を握りそうだ。
7)ドラフト1位は誰の手に?
7月13日にアトランタで開幕するMLBドラフト。1巡目全体1位指名権を持つのはナショナルズだ。
圧倒的な指名候補がいるわけではないが、最注目は、全米大学選手権で7年ぶりの完封を達成した左腕ケイド・アンダーソンと、元メジャーリーガーのマット・ホリデイの息子で、ジャクソン・ホリデイ(オリオールズ)の弟でもあるイーサン・ホリデイだ。
特にホリデイは、父親が所属していたロッキーズ(4位指名権)とカージナルス(5位指名権)が指名したくてうずうずしている(はず)。
