再建図るデポデスタ氏が描く2026年のチーム構想は

November 12th, 2025

ロッキーズの新たな野球運営部門代表ポール・デポデスタには、すぐに取り組むべき課題が山積している。ゼネラルマネジャーと監督の人選、そして球団全体での情報活用と指導体制の再構築だ。だが、成否を左右する最大の責務は、チームの戦力を底上げし、既存の才能をより高めることにある。

デポデスタは11日、GMミーティングのメディア対応で、過去7年連続で勝率5割未満(昨季は43勝119敗)に終わった新チームに対する第一印象を語った。

近年のドラフトが強み

デポデスタは、過去2年のドラフト上位指名選手たちを高く評価している。2024年ドラフト全体3位指名の一塁手チャーリー・コンドン(ロッキーズ有望株ランキング2位/全体61位)はアリゾナ秋季リーグで好成績を残し、今年のドラフト全体4位指名の遊撃手イーサン・ホリデイ(チーム内1位/全体19位)も将来を期待される逸材だ。

「ここ2年の上位指名選手たちは本当に魅力的な選手たちだ。NFLにいた私でも彼らの名前は知っていたよ」と、先週クリーブランド・ブラウンズでの10年間を終えて野球界に復帰したデポデスタは笑顔で語った。

2023年のドラフトからは、すでに3人の選手がメジャー昇格を果たしている。2024年にデビューしたクローザーのセス・ハルヴォーセン(7巡目)に加え、2025年には先発右腕チェイス・ドランダー(1巡目/全体9位)と三塁手カイル・カロス(5巡目)がデビューした。

「他にも注目すべき選手が数人いる。異なる年のドラフトから集まった魅力的な選手層ができつつある」とデポデスタは語った。

経験値が不可欠

2024-25年のロッキーズは、過去2年間で2Aハートフォード所属だった選手を実に19人も起用した。経験不足なのは明らかであり、投手陣の強化が最優先課題だが、同時にフィールド全体で経験豊富な選手を加えることも必要とされている。

「若い選手たちは、他の選手から学ぶ必要がある。彼らには、メジャーでプレーするために求められる基準を示さなければならない。理想的なのは、若手が自らの実力でメジャーの座を勝ち取ることだ。単に他の選択肢がないから与えられるわけではない」とデポデスタは語る。

「チーム文化や若手の成長のためにも、クラブハウスにベテランの声があることは非常に重要だと思う」

チーム作りの道はひとつではない

生え抜き選手だけで構成されたラインナップは、勝利すれば美しい物語になる。しかし現実には、選手層の薄さゆえに若手を急いで昇格させているケースが多い。デポデスタにとって育成は依然として重要だが、「入団からメジャーまで一貫育成」という哲学にはこだわりすぎていない。

「どの球団もスカウティングと育成に優れたいと思っている。それは良い組織の基盤だ。しかし、それだけで優勝チームを作るのは本当に難しい」とデポデスタは強調した。

デポデスタは2015年にメッツがワールドシリーズに進出した際、アマチュアおよび国際スカウティング、選手育成部門を統括していた。あのチームも主力は生え抜きだったが、ザック・ウィーラーやノア・シンダーガードをマイナー時代に獲得し、さらに重要なトレードやFA補強を組み合わせていた。

ローテーション強化へ、トレード市場を徹底調査

2025年のチーム防御率6.65(1913年の公式記録化以降ワースト)という壊滅的な先発ローテーションを立て直すため、デポデスタはチームの強みを生かし、トレード市場で即戦力の補強を狙う構えだ。

「具体的なポジション名は挙げないが、私の中ではすでに狙いはある。これからは、他の29球団がどのように考えているのか、そしてわれわれのどの選手に興味を持っているのかを見極める必要がある。柔軟に対応し、もしあるポジションの一部を削って別のエリアを補強する必要があるなら、そうするつもりだ」とデポデスタは語る。

ロッキーズは外野陣の層が比較的厚い。2度のゴールドグラブ賞を受賞した中堅手ブレントン・ドイルは、2025年のトレード期限でも人気の的だった。ドイルとミッキー・モニアックはいずれも来季28歳、内野も守れるタイラー・スティーブンソンは27歳になる。さらに、22歳のヤンキエル・フェルナンデスは今季メジャーに定着し、MLBパイプラインのトップ30有望株の中でもコール・キャリッグ(3位)、ジャレッド・トーマス(8位)、ザック・ヴィーン(11位)、スターリン・トンプソン(15位)らが昇格間近に迫っている。

さらに、キャリア初期段階にある有望株として、19歳のロバート・カラズ(チーム内4位)と2025年補償ラウンドBで指名された21歳のマックス・ベリュー(同7位)も控えている。