朗希7失点降板も指揮官「この経験を次に」 成長へ期待

June 13th, 2026

ドジャース 2−8 ホワイトソックス】シカゴ/レイトフィールド 6月12日(日本時間13日)

ドジャースの佐々木朗希がホワイトソックス戦に先発し、4回1/3を投げて7失点で降板した。前回登板の7回10三振の快投から一転、厳しいマウンドとなった。

初回、2死からアンドリュー・ベニンテンディにソロ本塁打を浴びたものの、その後は四回まで粘投。しかし、五回に先頭トリスタン・ピーターズに四球を与えると、続くドリュー・ロモに安打を許して無死一、二塁を許すと、一気に崩れた。

「試合を通して変化球がいつもより良くなかったので、3巡目になって、なかなかうまくいかなかったかなと思います」と佐々木は振り返る。

サム・アントナッチ、ミゲル・バルガスに連続タイムリーを浴びて失点。ベニンテンディを三振に仕留めて一度は立て直したように見えたが、ここからストライクが入らず。最後の8球はすべてボールとなり、押し出し四球で降板。満塁の走者を残してマウンドを降りた。

後を受けたブレイク・トレイネンがその走者をすべて生還させ、失点はさらに膨らみ、佐々木はメジャー自己ワーストとなる7失点を喫した。

「先頭の四球から始まって、ポテンヒットもあった。ダブルプレーになる可能性のある打球もあったが、処理できなかった。それらが重なってビッグイニングになってしまった。朗希はこれまで大量失点させない投球ができていたし、チームとしてもそこは良く抑えられていた。ただ直近4、5試合では(チームは)大量失点している」と指揮官は分析した。

佐々木が5回を投げ切れなかったのは、4月19日以来。それ以降の7試合は安定感のある投球で3勝1敗、防御率3.12(40回1/3で自責14)をマーク。長いイニングを投げられるようになり、ドジャース首脳陣も安心して任せられる内容が続いていた。

佐々木は試合後、序盤から変化球の制球に苦しんだことを明かした。右腕は「ちょっとアームサイドの方に外れてしまったり、そういうのも含めていつもより機能しなかった」と話す。

また、球種の感覚は球場や環境によって微妙に変わるとも指摘している。この日はシカゴでの登板が初めてだったことも影響した可能性があるという。

「球場によって変化球の投げやすさもありますし、そこに合わせていかないといけない。いろいろな状況で試合も含めて練習していかないと」と課題に向き合う姿勢を見せた。

好投の材料自体はそろっていた。直球は平均98.6マイル(約159キロ)で、メジャー移籍後の登板では最速。スプリットも19スイングで7つの空振り(空振り率37%)を奪うなど、決して悪い内容ではない。ただ、それらをうまく使いこなせなかった。

「直球の感覚自体はいい感覚で投げられているし、結果は全然ダメだったけれど、そういう日もあると思うので1年間通してみたときにまとまった成績が残るように毎登板、投げていくしかないかなと思う」と佐々木は冷静に受け止めた。

この姿勢も含め、チームは右腕を前向きに評価している。ここ1カ月余りで見せてきた安定感と自信は、この一試合で揺らぐものではない。

ロバーツ監督も「いい流れにいる。こういう試合のあとにどう反応するかが重要なテストになる。ただ今の朗希には、その土台がある」と語った。

ドジャースとしては、この登板を後退ではなく「成長過程の一部」と位置づけている。あとは、この日の経験を次にどうつなげるかに視線を向けている。