【ブルージェイズ4-5ヤンキース】ニューヨーク/ヤンキースタジアム、5月19日(日本時間20日)
この4連戦シリーズは、ヤンキースにとって特別な意味を持っている。昨季、ポストシーズンで敗れた相手に対して、まさにジャズ・チザムJrが表現したように「借りを返す」ための戦いだ。
そして、その借りは少しずつ返されている。この日のシリーズ2戦で、ライアン・マクマホンが同点3ラン、ベン・ライスが勝ち越し2ランを放ち、逆転勝利で2連勝とした。
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四回に先発のウィル・ウォーレンが崩れ、ブルージェイズのエース、シース相手に3点ビハインドとなった。しかしマクマホンが逆方向へ4号3ランを放ち、一気に同点へ追いついた。24打数連続ノーヒットを断ち切る一発となった。
また、ライスの一発は、チームトップのジャッジに並ぶ16号。ヤンキースの選手で、リーグ50試合到達前に16本以上の本塁打を記録したコンビは、1956年のヨギ・ベラとミッキー・マントル以来、史上2組目となる。
「もう『ベニー(ライス)ならやってくれるだろう』と、どこか当たり前のように期待してしまうレベルになりつつあるよ。彼は最高の状態にある。素晴らしい選手だし、ここ一番の場面でチームを何度も救ってくれているんだ」とマクマホンは語った。
5回、6安打と苦しみながらも試合を作ったウォーレンは、「いくつかの失投があったけど、彼らの狙いはとにかく超アグレッシブにいくこと。彼らはどんどんバットに当ててインプレーにしてくる。そうやってプレッシャーをかけてくるんだ」と振り返った。
デービッド・ベッドナーとフェルナンド・クルーズの両右腕が連投の影響で登板できない中、ブーン監督(そして七回終了後に同監督が退場処分となったため、後を継いだブラッド・オースマスベンチコーチ)は、残りの12個のアウトを継投でつないだ。九回にはカミロ・ドバルが1点を失ったものの、今季初セーブを記録した。
「これだから野球は面白いんだ」とライスは語った。「もちろん、すんなり三者凡退で終わる方がいいに決まっている。だけど現実には、いつもそう上手くいくわけじゃない。得点圏に走者を背負ってピンチを迎えたときこそ、集中力を研ぎ澄まして相手を抑え込むのが僕たちの仕事さ」
2023年にジャイアンツでナ・リーグ最多39セーブを挙げ、オールスターにも選出されたドバルにとって、九回はかつて最も慣れ親しんだ舞台だった。
前日のベッドナーと同様、立ち上がりは不安定だった。ヒメネスに四球を与え、その後、代打のクレメントに安打を許した。しかし、そこからはギアを上げ、最速102.1マイル(約164.3キロ)の速球を連発した。
「アドレナリンのおかげだと思う。マウンドに立つと、自分が変わるんだ。ただ自分の仕事をしようとしているだけだよ」とドバルは語った。
ゲレーロJr.が中堅へ犠飛を放ったが、クレメントは二塁からタッチアップしなかった。この判断が後に大きく響くことになる。2死となってから、バーショが右方向へゴロを放ち、ライスが飛びついたものの、ドバルの一塁カバーが遅れて内野安打となった。
「もちろん、あの場面はカバーに入らないといけない」とブーン監督は語った。
それでもブルージェイズは一、三塁の好機を生かせず、最後は岡本和真が野選に倒れて試合終了。ヤンキースは直近本拠地12試合で11勝1敗となった。
「カミロは苦しみながらも崩れなかった。相手の主軸打線を相手に最後まで投げ切った落ち着きは素晴らしかった」とブーン監督は語った。
もちろん、まだまだ完璧な状態ではない。しかし、ドバル本人は、今後もクローザーを任されることに前向きだという。ベッドナーがここまで安定感を欠いていることを考えれば、その可能性もあり得る。
「ヤンキースに来てからずっと感じているけど、毎試合がワールドシリーズみたいなんだ。エネルギーもアドレナリンもすごいし、選手たちがどれだけ本気か伝わってくる。それが周りにも伝染する。こういう試合で投げたい」とドバルは語った。
