トレード噂のアルカンタラ、実力示す7回無失点

2:46 AM UTC

フィリーズ0-1マーリンズ】マイアミ/ローンデポパーク、7月28日(日本時間29日)

マーリンズのエース、サンディ・アルカンタラは立ち上がりから並々ならぬ気迫を見せた。

チームが球団ワースト記録となる12連敗を喫していた最中、アルカンタラには連敗を止めるチャンスがあったが、先週22日(日本時間23日)のアストロズ戦では八回に2つの本塁打を浴び、期待に応えることができなかった。

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しかし、この日のフィリーズ戦では7回を通して崩れなかった。マーリンズ(54勝54敗)は2連勝で勝率5割に復帰し、ナ・リーグのワイルドカード第3枠との2ゲーム差を維持した。

また、現在ナ・リーグのワイルドカード第2枠につけるフィリーズ(57勝51敗)とのカードで、2023年9月以来11度目の対戦にして初めて勝ち越した。その年にマーリンズはポストシーズン進出を果たしている。

「ヒューストンではその役割を果たせなかった。自分にとってはいい登板だったが、チームは負けたので、いい試合ではなかった。でも今日は、フィールドに出た時からすべてがうまく機能していた。ブルペンでの準備も、イニング間の投球練習もよかった」とアルカンタラは語った。

投球回(150回2/3)とクオリティ・スタート(16度)でメジャートップに立つアルカンタラは、通算111度目のクオリティスタートを記録し、球団新記録を樹立。5回途中までノーヒット投球を続けた。97球を投げてストライクは64球。4安打、1四球、5三振だった。

二回には先頭から2人の走者を出してピンチを招いたが、アルカンタラは続く3人を打ち取って切り抜けた。四回の先頭では、ジェイコブ・マーシーが左中間フェンスに激突しながらブライス・ハーパーの飛球をキャッチし、長打を阻止。Statcast(スタットキャスト)によると、この打球の期待打率は.920で、メジャー9球場なら本塁打になっているほどの当たりだった。

「いい打球だったのは分かっていたので、頭を下げて走りながら、できる限りフェンスの位置を確認した。あとは飛び上がって捕るだけだった」とマーシーは振り返った。

五回にはグリフィン・コナインがジャスティン・クロフォードのライナーをスライディングキャッチし、2アウト目を奪った。しかし、次の打者で元チームメートのブライアン・デラクルーズが一、二塁間への内野安打を放ち、ノーヒット投球は途切れた。七回には2アウトからデラクルーズに二塁打を許したものの、ギャレット・スタッブスを内野ゴロに打ち取り、無失点のままマウンドを降りた。

「すべての球に意図があり、打者に判断を迫っていた。コースをうまく使い分け、非常にいいスイーパーも投げていた。今夜はカットボールもよかったし、もちろん速球もよかった。今日は素晴らしい気迫を持ってマウンドに上がり、チームが必要としていた投球を見事にやってのけてくれた」とクレイトン・マッカロー監督は語った。

米国東部時間8月3日の午後6時(日本時間8月4日 午前7時)に迫るトレード期限を前に、この日は1年前とは違う雰囲気に包まれていた。当時、アルカンタラは右肘手術から徐々に本来の姿を取り戻しつつあった一方、球団はポストシーズン争いから脱落していたため、トレードで移籍する可能性が高いように見えた。

しかし、今年は正反対の状況にあるようだ。マーリンズは依然としてプレーオフ争いの真っただ中におり、アルカンタラも直近11先発で防御率2.99と好調を維持している。会長兼筆頭オーナーのブルース・シャーマンは最近、マーリンズ・ラジオに対し、チームの中心であるアルカンタラに今後も残ってほしいと語った。ただし、最終的な判断を下すのは野球運営部門社長のピーター・ベンディックスだ。

「自分はここにいて、マーリンズのためにプレーしている。トレードされるかどうかについて、自分から話せることはあまりない。毎日ここにいられることを、いつも幸せに思っている。何かが起きるなら、それはそういうことだ」とアルカンタラは語る。

「この球団にはいつも感謝している。自分だけでなく、家族や友人にも多くの機会を与えてくれた。何かが起こるなら、それは仕方がない。これからもずっと、このチームへの感謝を忘れることはない」

試合を分けたのは、初回にカイル・ストワーズが右腕アーロン・ノラのナックルカーブを捉えて放ったソロ本塁打だった。今回の本拠地連戦では2本目の一発となった。

プレッシャーのかかる場面を任されながら苦戦していた2人の救援投手、右腕カルビン・フォーシェイと守護神ピート・フェアバンクスも奮闘した。フォーシェイが八回、フェアバンクスが九回をそれぞれ三者凡退に抑え、チームを2試合連続の1点差勝利へ導いた。

「あの連敗中にも、今日のような試合をおそらく8度はしていた。今日は勝ったから、素晴らしい試合をしたと言える。結局、そういうものだと思う。最後にカルビンとピートが見せた投球も信じられないほど素晴らしかった。救援陣が6人の打者を連続で打ち取り、まったく危なげがなかった。本当に強力な打線を相手に、見事な仕事だった」とストワーズは語った。