大谷がライブBP登板 大会では投げないことを強調「球団に対しての誠意」

March 12th, 2026

大谷翔平はワールドベースボールクラシック(WBC)で日本代表打線をけん引しながら、同時に2026年MLBシーズンに向けた投手としての準備も進めている。

大谷は12日(日本時間13日)、ベネズエラとの準々決勝(14日/日本時間15日)を前にしたチーム練習で、侍ジャパンのメンバーを相手に4イニングのライブBPを行った。合計59球を投げ、18人の打者と対戦し、7奪三振を記録した。

WBCのためドジャースのスプリングトレーニングを離れている中でも、3月26日に開幕するMLBシーズンに向けて投手としての調整を続けている。

「大会と同時進行しながら自分の調整も進めてきましたし、その中で今日4イニング60球ぐらい投げて、ボリュームもクオリティもしっかりいいものが出せたと思う。そこも改めてシーズンに向けていい準備ができているかなと思っています」

今大会では打者としてのみ出場。2023年大会では投手として、マイク・トラウトと対戦し大会を象徴するシーンを作り出した。どうしても、周囲は同じようなドラマを期待してしまう。

しかし大谷は2025年に肘の手術から復帰し、その後ドジャースで長いポストシーズンも戦ったため、ロサンゼルスでの本格的な二刀流シーズンに入る前に慎重に調整を進めている。そのため、強度の高いWBCの試合では登板しない方針だ。

日本が決勝トーナメントに進出しても、大谷の計画は変わっていない。大会期間中にライブBPを行っているのは、あくまでドジャースでの登板に向けた調整であり、WBCでの先発登板の準備ではない。大谷はこの日、今大会では投手として登板しない方針を改めて強調した。

「今のところはないですね。それが球団との約束でもありますし、心よく送り出してくれた球団に対しての誠意じゃないかなという部分はあるので、オフェンス面でしっかりとまずは貢献できればいいと思います」

ただし大谷は、日本代表投手陣に予期せぬ負傷者が続出した場合のみ状況が変わる可能性があるとも説明した。

「もちろん、ケガ人が何人出るかとかっていうのは全く予想できないことではあるので、全くのゼロっていうことは何事においても言いたくはないですけど、現状ではないかなと思います」

大谷は昨年6月16日に投手として復帰して以降、ドジャースでレギュラーシーズン14試合、ポストシーズン4試合に先発。合計67回1/3を投げ、防御率3.34、90奪三振を記録した。

大谷は2026年WBCで登板しないことについて、ドジャースと完全に合意しており納得しているとコメント。大会前には、起用プランについて認識を合わせるため、球団と複数回の話し合いを行っていた。

「そのつもりでミーティングも重ねてきましたし、そこに対しては特に何もなく、自分のやれる仕事をやりたいですし、僕が投げなくても素晴らしいピッチャーがいます。それは東京ラウンドで見てきて、そこに対しては僕自身も自信を持っている」とチームメイトへの信頼を語った。

「他の国の方々に若い選手たちで素晴らしいピッチャーがいるっていうところを見せられることも、個人としてはすごく楽しみにしています」