必要だったのは、わずか1球だった。
本拠地でのレンジャーズ戦最終戦、大谷翔平は、2度のサイ・ヤング賞を誇るジェイコブ・デグロムの初球フォーシームを完璧に捉え、右翼席へ叩き込んだ。
第2戦のジャック・ライターから先頭打者アーチに続き、これで2試合連続の先頭打者弾。連続出塁記録も46試合に伸ばした。
この記録は、1975〜76年にロン・セイがマークした、ロサンゼルス・ドジャースの近代野球(1900年以降)における球団4位の47試合連続出塁まで、あと1試合に迫っている。
大谷翔平がジェイコブ・デグロム対戦するのはこれが初めて。だが、その初対決はあまりにもあっけなかった。甘く入った初球97.9マイル(約157.6キロ)のフォーシームを完璧に捉え、打球速度108.3マイル(約174.3キロ)で今季5号ソロを右翼席へ運んだ。
このシリーズまで本拠地では長打が出ていなかったが、流れは一変。この2日間で一気に本来の長打力を発揮し、キャリア3度目となる2試合連続の先頭打者本塁打を記録した。
次戦では記録にも挑む。
近代野球(1900年以降)で3試合以上連続の先頭打者本塁打を達成したのは、ブレイディ・アンダーソン(4試合連続)、アレックス・バードゥーゴ、ロナルド・アクーニャ・ジュニアのわずか3人のみだ。
連続出塁を伸ばしているように、開幕から安定した結果を残してきた大谷。ここにきて打撃の状態は明らかに上向き、完成度はさらに高まっている。シーズン序盤、二刀流スターがいよいよ真価を見せ始めた。
