【ドジャース4-0パドレス】サンディエゴ/ペトコパーク、5月20日(日本時間21日)
試合開始直後、自身の初スイングで先制点を叩き出した大谷翔平だったが、その表情は思いの外落ち着いていた。しかし最後の1球を投げ終えた後、スーパースターからあふれた感情は誰の目にも明らかだった。
4月22日以来、大谷の“二刀流”が帰ってきた。
直近3試合は投手専任だったが、この日は投打で出場。ドジャースはパドレスに4-0で勝利し、敵地でのシリーズで勝ち越しを決めた。大谷は初回に先頭打者本塁打を放つと、その後5回無失点の好投。防御率は0.73まで下がり、25イニング以上投げたメジャー投手の中でトップとなった。
ポストシーズンを含め、“無失点登板&本塁打”を同一試合で記録したのはこれで7度目。1900年以降ではボブ・ギブソンを抜き、最多記録となった。
大谷は試合開始直後、パドレスの先発バスケスの初球、ゾーン上部のフォーシームを完璧に捉えた。中堅手メリルはフェンス際まで追い、ホームランキャッチを試みたが届かず。打球はそのままスタンドへ飛び込んだ。
この先頭打者本塁打は、メジャー史上2本目となる“投手による先頭打者アーチ”となった。もちろん、その”史上初”は、大谷自身によって、昨年のナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦で達成されている。
大谷はこの一発が今季8号。また、投手として出場した試合での打撃成績としては、11打数で2安打目だった。投打同時出場はまだ限られているが、これで7試合連続安打と、打撃不振が終わったことを示すきっかけになるかもしれない。
一方、投球では今季初めて6回を投げ切ることはできなかった。それでも5回無失点、3安打、2四球、4奪三振。88球は今季初登板以来最少だった。もっとも、デーブ・ロバーツ監督は試合前から、打者としても出場するため、大谷を少し早めに降板させる可能性を示唆していた。
そして最終イニングは、今季でも特に緊張感の高い場面だった。
五回、大谷は連打を浴び、1死後には9番フレディ・フェルミンを歩かせて満塁のピンチを招いた。投手コーチのマーク・プライアーがマウンドへ向かったが、その後はわずか1球で切り抜けた。フェルナンド・タティスJr.が外角スイーパーに手を出し、併殺打。イニングを締めた大谷は、マウンドを降りながら雄叫びを上げた。
