大谷、左膝の炎症で先発回避も21号先頭打者弾 球宴辞退へ「最優先は10月」

July 11th, 2026

ドジャースの大谷翔平は10日(日本時間11日)、左膝の炎症のため予定されていたダイヤモンドバックス戦の先発登板を回避した。それでも4年連続MVPへ向けた勢いは止まらず、「1番・指名打者」で出場すると、初回先頭打者本塁打となる今季21号ソロを放った。

自身8本目の先頭打者弾を放った大谷は、ダイヤモンドを一周する際、やや足をかばうような様子も見せた。

大谷は今週末の3連戦は指名打者として出場を続けるが、14日(同15日)にフィラデルフィアで開催されるオールスター戦は欠場する。球宴期間を利用して左膝の治療と回復に専念する予定だ。

2026年オールスターは7月14日(日本時間15日)開催!

デーブ・ロバーツ監督は「きのうの朝に決めたことだ。翔平本人やスタッフと話し合い、ここまで膝とうまく付き合ってきたが、このタイミングで膝の水を抜く処置を行い、オールスター休みも合わせてしっかり回復させることが最善だと判断した」と説明した。

大谷は13日(同14日)に左膝の水を抜く処置を受ける予定で、17日(同18日)の敵地ヤンキース戦で始まる後半戦初戦まで4日間の回復期間を確保できる見込み。ロバーツ監督は、今回の判断が後半戦の登板計画に影響することはないとした上で、「もし今が7月ではなく10月だったら、彼はこの状態でも投げていただろう」と話した。

大谷はナ・リーグ最多得票でオールスターに選ばれ、ロバーツ監督率いる指名打者として出場予定だったが、投手として登板する予定は当初からなかった。左膝の違和感は少なくとも6月11日頃から続いており、球団は飛行機移動による気圧の変化で腫れが悪化するリスクを避けるため、欠場を決断。

最近盗塁のペースを落としていたのも、膝への負担を考慮してのことだったという。

「最優先は10月」 チームを第一に考えた決断

今季は左膝の炎症に加え、右上腕二頭筋の張りや右手のマメなど複数の違和感を抱えながらプレーしている。それでも試合前時点で打率.290、21本塁打、OPS.939をマークし、投手としても8勝2敗、防御率1.79。規定投球回到達投手ではブルワーズのジェイコブ・ミジオロウスキーに次ぐメジャー2位の防御率を記録している。

開幕後にはサイ・ヤング賞獲得への意欲も口にしていたが、投球回数では他の候補者に後れを取っており、今回の登板回避は受賞争いにも少なからず影響する可能性がある。

それでもロバーツ監督は、大谷が先発を回避したことは「チームを最優先に考えた証し」だと強調した。

「翔平も私たちも、一番の目標は10月だとずっと話してきた。もちろん、彼がサイ・ヤング賞を意識しているのは理解している。しかし、それよりも10月を健康な状態で迎えることの方が重要だ。チームと本人にとって最善の判断として登板を回避したのであって、それはまったく驚くことではない」

直近4試合は本来の投球から遠く

ここ1カ月は負傷の影響もあり、マウンドでの内容はやや低下していた。開幕から最初の10先発では61イニングで7失点(自責5)だったが、直近4試合では24回2/3を投げて14失点(自責12)と苦戦している。

ロバーツ監督は「ここまで本人はうまく対処してきたが、直近4、5試合は本来のキレがなかった。この登板を回避し、炎症を抑え、体全体を回復させることができれば、後半戦はもっと良い状態で戻ってこられるはずだ」と期待を寄せた。

この日は右腕カイル・ハートがオープナーとして先発。ロバーツ監督は、前日が休養日だったこともあり「ブルペンは十分対応できる状態だった」と説明した。