スクーバル12奪三振、去就に注目集まる中の圧巻投球

3:04 AM UTC

ロイヤルズ1-2タイガース】デトロイト/コメリカパーク、7月24日(日本時間25日)

タイガース創設125周年を祝う週末が幕を開け、2006年にア・リーグ優勝を果たしたチームの投手陣がセレモニアル・ファーストピッチを務めた夜、タリク・スクーバルも球団史に名を残す名投手の一人として、また一つ見事な投球を見せた。7回1/3を1失点に抑えて12三振を奪い、チームを連勝へ導いた。

トレード期限まで残り11日となったが、タイガースが補強に動くのか、それとも主力を放出するのかは依然として不透明。エースの去就に注目が集まっている。

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12三振はスクーバルにとって今季最多で、今季2度目の2桁奪三振だった。しかも、内容が効率的だった。先頭打者のカーター・ジェンセンと強打者ビニー・パスカンティーノからそれぞれ3三振を奪い、両者をそれぞれ2度、わずか3球で仕留めた。かつて苦戦したレーン・トーマスからも2三振を奪った。三回、アイザック・コリンズの当てただけのような二塁打でロイヤルズに初めて走者を許し、犠打によって1死三塁とされたが、ジェンセンを98マイル(約157.7キロ)の速球、トーマスをチェンジアップで連続三振に仕留め、ピンチを切り抜けた。

「奪三振が多く、空振りが多い日は、ファウルも増えてカウントが深くなりがちだ。だけど、自分は3球で三振を奪えると思っている。ここ数年、何度もそうしてきた。2ストライクに追い込んだ時こそ、こちらが最も有利なんだ。なぜ球を無駄にする必要がある? 打者には全投球に対して振りに来てほしい。そうすれば、ボール球を大きく振らせることもできるんだ」とスクーバルは説明した。

これでスクーバルはロイヤルズ戦で20イニング連続無失点とし、ミルト・ウィルコックスを抜いてタイガースの投手として球団最長記録を樹立した。四回にサルバドール・ペレスとニック・ロフティンの二塁打でその記録は途切れたものの、コリンズを97マイル(約156.1キロ)の速球で見逃し三振に仕留め、追加点を許さなかった。

左肘の遊離体を取り除く手術から復帰して以降、A.J.ヒンチ監督はスクーバルの投球量を慎重に管理してきた。しかし、スクーバルがこの日89球目でタイラー・トルバートを飛球に打ち取り、二、三塁に走者を残して七回を終えると、ヒンチ監督から返ってきたのは降板を告げる握手ではなく、続投を意味するグータッチだった。

ただし、続投はわずか2球だった。八回先頭のジェンセンを飛球に打ち取ったところで、ヒンチ監督がマウンドへ向かった。ダグアウトへ戻ると、ヒンチ監督は握手の代わりにエースを抱きしめた。

「あの打者一人を任せ、その後に続く右打者が並ぶ打順までつなぎたかった」とヒンチ監督は語った。

スクーバルもそれを理解していたようだ。「監督からは『あと一人だ』と言われたし、狙いははっきりしていたからね。通算1000奪三振がすぐそこまで来ていた。試合前から、あと13個必要だと分かっていて、かなり近づいていた。監督の方は振り返らないようにしていた。マウンドには来ないだろうと思っていたし、もう一人投げさせてくれて、その打者を抑えれば、さらにもう一人チャンスをもらえるかもしれないと思っていた。でも、(一塁手のスペンサー・トーケルソンが)こちらへ来るのが見えた時、自分の登板は終わったと分かった」

これでスクーバルの通算奪三振数は999となり、節目の1000奪三振は次回登板へ持ち越された。それでも、ダグアウトへ歩くスクーバルにはスタンディングオベーションが送られ、球場全体に「スクーーーブ」の声が響き渡った。

「ファンが立ち上がってスタンディングオベーションを送ってくれることを、当たり前だと思ってはいけない。良い投球ができなかった時にも、同じように声援を送ってくれた。僕という人間を応援してくれているのだと思うし、それは特別なこと。決して当たり前だとは思っていない」とスクーバルは語った。

「この3年間、何度もああして応援してくれた。ファン一人ひとりに感謝している」

別れの言葉のようにも聞こえたが、ヒンチ監督は「水曜日(29日・日本時間30日)にまた彼の投球を見られる」とコメント。8月3日(同4日)のトレード期限までに少なくとももう一度登板予定となっている。

タイガースがこの調子で勝ち続ければ、スクーバルを残留させる可能性も、より現実的になってくる。デトロイトはオールスター休暇明けの8試合で6勝目を挙げ、5月12日以来初めて借金を4まで減らした。ファングラフスによるプレーオフ進出確率も、5月15日以来初めて40%を上回った。

エース左腕は、圧倒的で容赦なく、それでいて感情を揺さぶる投球を見せた。

「今日のタリクはゾーンに入っていたね」と指揮官は語った。