今井達也、後半戦発登板でQSスタート チェンジアップが復調のカギに

4:03 AM UTC

マーリンズ3−5アストロズ】ヒューストン/ダイキンパーク 7月21日(日本時間22日)

オールスターブレイク中の約2週間で投球を見直したアストロズの今井達也が、後半戦初登板でマーリンズ打線を6回4安打1失点、8三振に抑える好投で、アストロズの勝利に貢献した。

7月7日以来、13日ぶりの登板となった今井は96球(ストライク56球)を投げ、後半戦の初登板をクオリティスタートで発進した。

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チェンジアップが生んだスライダーの効果

今季ここまで主にスライダーとフォーシームを軸としてきた今井は、マーリンズ戦で「第3の球種」であるチェンジアップを効果的に織り交ぜた。

スライダー52球(54%)、フォーシーム32球(33%)に加え、チェンジアップを12球投じた。

15個の空振りのうち11個をスライダーで奪ったが、エスパーダ監督は、その効果を高めた要因としてチェンジアップの存在を挙げた。

「チェンジアップがあることで、フォーシームとスライダーをより効果的に使えるようになる。リリースした瞬間の見え方がスライダーとよく似ている。チェンジアップで空振りを取れたことでスライダーも生きた。そして何人かの打者には、96、97マイル(約154.5~156.1キロ)の速球で意表を突くことができた。第3の球種を使ったことが、成功につながったと思う」

前半戦の苦戦からの修正

今井は今オフ、アストロズ最大級の補強として3年総額5400万ドル(約83億7000万円)で加入したが、前半戦は苦しい時間も過ごした。

前半戦の防御率は52イニングで6.06。オールスター前の直近2登板では、対戦した31打者のうちアウトにできたのは15人だけだった。さらに与四球率14.2%は、今季50イニング以上を投げた184投手の中で最も高い数字だった。

しかし、後半戦初戦のマウンドでは、その数字を感じさせない投球を披露した。

「球宴明けの初戦で最小失点で抑えられたのは良かった。(休み中は)考えすぎてもドツボにハマるので。前半戦は満足いく結果ではなかったですし、貢献できなかったので、(きょうは)自分にとって大事になると思っていた」

今井にとって、後半戦への再スタートとなる重要な登板だった。

監督が感じたスライダーの手応え

エスパーダ監督が特に注目したのは、2回先頭のリアム・ヒックスをスライダーで空振り三振に仕留めた場面だった。

「ヒックスのような良い打者が、あのスライダーに対してあのような空振りをしたのを見て、『きょうは使える』と思った」

「試合序盤に確認したかったのは、今井がどれだけ良い状態でスライダーを投げられているか、そして空振りを奪えているかということだった。そして、この日はそれができていた」

「使うことで自信になる」第3の球種

今井がこの日、初めてチェンジアップを投じたのは三回、9番打者ジョー・マックの打席だった。

「試合前のミーティングでもう1球種あるといいよね、といいアドバイスをもらった。きょうは途中から良く使えたと思う」

今井自身も、チェンジアップを加えた投球に手応えを感じていた。

エスパーダ監督は、今後さらに早いイニングからチェンジアップを使っていくことを期待している。

「その球種を使うことで自信は深まる。多く投げる必要はないが、効果的に使えば打者は『チェンジアップもある』と意識するようになる。それによって、ストライクゾーンをさらに広く使えるようになる」

試合はジェレミー・ペーニャの先頭打者本塁打で先制すると、ルーカス・スペンスの適時二塁打、パレデスの3ランでリードを広げた。

七回には2ランを浴びて3点差まで迫られ、さらに八回にはホセ・アルトゥーベが5−4−3のトリプルプレーに倒れたが、最後は守護神ジョシュ・ヘイダーが九回を無失点で締め、11セーブ目を挙げた。

今井は「後半戦、優勝争いに割って入っていけると思うので、チームのために全力で戦っていければと思っています」と前向きに話した。

前半戦の苦戦から、後半戦初戦で見せた修正。今井にとって、チェンジアップという「第3の球種」が新たな武器になる可能性を示す登板となった。