2026年ワールドベースボールクラシックでイタリア代表を準決勝へと導いた“原動力”は大会史上初の1試合3本塁打を放った熱き主将ヴィニー・パスカンティーノだけではない。
それが、お馴染みとなったダグアウトでのエスプレッソだ。パスカンティーノはチームメートが本塁打を放つ度にチームの“バリスタ”としてコーヒーを振る舞っていた。そして、その象徴的なアイテムが一般の人々の手に入るチャンスが訪れている。
イタリア代表のエスプレッソマシンはMLBオークションに出品されており、この記事掲載時点での入札額は980ドル(約14万6500円)となっている。オークションは米国東部時間3月23日 午後8時(日本時間3月24日 午前9時)まで行われ、売上の利益はすべてサウスウェスト自閉症研究・リソースセンターに寄付される。
このマシンは、プールラウンドでのアメリカ戦、準々決勝のプエルトリコ戦、そして準決勝のベネズエラ戦で実際に使用されている。側面にはイタリア代表の「I」ロゴ、3つのWBCロゴ、選手の背番号ステッカー、そして「Baseball isn’t boring」(野球は退屈ではない)と書かれたステッカーが貼られている。
イタリアが本塁打後にエスプレッソを飲むセレブレーションを始めたのは今年からだが、ダグアウトにエスプレッソマシンを置く文化は2023年大会から続いている。そして今回は、その存在がチーム史上最高の成績へとつながった。
初めて監督を務めたフランシスコ・セルベッリも、この伝統をすぐに取り入れた。
「どこへ行くにも一緒だ。これは当たり前のことなんだ。バスにも持っていくし、ダグアウトにもある。どこにでもある」と指揮官は語った。
一方で、その味にすぐ慣れなかった選手もいた。フィリーズの有望株7位ダンテ・ノリだ。しかしブラジル戦での2本塁打は、味覚にとっても良い刺激になった。
「コーヒーは好きじゃないから、正直おいしくはなかった。特に最初は『うわっ』って感じだった。でも、2杯目は少し好きになった気がする」とノリは笑いながら語った。
