スクーバルら主力揃うも、タイガースは今オフ投手強化を最優先

November 14th, 2025

タイガースには、ア・リーグで屈指の支配力を誇るタリック・スクーバルをはじめ、オールスター右腕ケイシー・マイズ、そして2000万ドル(約30億円)で残留したジャック・フラハティが揃う。さらに、左腕リリーバーのタイラー・ホルトンはリーグでも屈指の万能型の投手に成長し、クローザーもウィル・べストで落ち着いた。

こうしたメンバーが揃っているにもかかわらず、今オフの最優先事項は「投手補強」。ジェフ・グリーンバーグGMはGM会議で「ジャック(フラハティ)が戻ってくるのは本当に心強い。それでも、さらに先発とブルペンの両方で補強を検討していくつもりだ」と話した。

タイガースが投手陣を最優先にしている背景には、昨オフの反省がある。

ウィンターミーティング序盤にアレックス・コブと1年1500万ドル(約23億円)で契約したものの、右股関節の影響で結局一度も登板せず。コブ不在のままシーズンが進む中、他球団で同水準の契約を結んだ元タイガースのバーランダーやシャーザーが活躍していたこともあり、穴の大きさが際立った。

シーズン中盤にはケイダー・モンテロの不安定さや、リース・オルソンの離脱、トロイ・メルトンの登板回数増などが重なり、デトロイトは期限直前にクリス・パダックとチャーリー・モートンを緊急補強。しかし、パダックは9月にブルペンへ回り、モートンはシーズン最終週でDFA(事実上の戦力外)となり、期待された役割は果たせなかった。

この経験から、タイガースは「後で補強すればいい」という発想を捨て、オフの段階でローテーションを固めておく方針に切り替えた。

スクーバル、マイズ、フラハティに加え、メルトンやモンテロが控えているのは心強いが、オルソンがまだリハビリ段階にあることから、計算が狂う可能性は残る。

負傷者の状況はリリーフ投手の方が良好だ。ボー・ブリースキー、ジェイソン・フォーリー、ショーン・ガンサーの3人はいずれも投球再開のプログラムを進めている。

ただし、トレード期限で獲得したフィネガン、モンテロ、セウォルド、さらにトミー・カーンリーは来季フリーエージェントになる。タイガースはベスト、ホルトン、ハニフィー、ハーターを中心とした基盤があり、チェイス・リーやマイナー有望株も控えているが、投球回数と質をさらに補強する必要がある。特に奪三振力の高いリリーフ投手が求められる。

とはいえ、エドウィン・ディアスやデビン・ウィリアムズのような大物クローザー獲得に動くとは限らない。フィネガンを引き留めるだけでも戦力にはなるし、昨夏にトレード候補に挙がったライアン・ヘルスリーのような『次の層』の補強でも戦力アップは見込めるだろう。