菅野が流石の安定感で10勝目 好投続きにトレードの関心も

1:51 AM UTC

ロッキーズ5-2ブルワーズ】ミルウォーキー/アメリカンファミリーフィールド、7月24日(日本時間25日)

この日も、菅野智之は今季の多くの登板と同じように、派手さはなくとも確かな投球を見せた。5回1/3を効果的に抑え、先発としての役割を果たした。

しかし、降板後の六回、救援のビクター・ボドニクが1死一、二塁のピンチを切り抜けると、普段は物静かな菅野も珍しく感情を表に出した。もちろん、それでも菅野らしい控えめな表現ではあった。

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菅野は、ボドニクがダグアウトに戻ってくる前に右腕を出迎え、感謝を伝えた。

「お礼や登板をねぎらう言葉を伝えるために、あんなにグラウンドの奥まで出てきた選手は見たことがなかった」とボドニクは語った。

菅野はブルワーズ打線を2失点、6安打に抑え、5三振を奪って自身6連勝を飾った。これで今季10勝目。ロッキーズの投手がシーズン10勝に到達するのは、ヘルマン・マルケスが12勝を挙げてオールスターに選出された2021年以来となった。

トレード期限は8月3日(日本時間4日)に迫っている。1年510万ドル(約7億6500万円)の契約でプレーする菅野は、優勝争いをする球団にとって十分に魅力的な選手であり、この日の登板がロッキーズのユニフォームで投げる最後の数試合の一つだった可能性もある。

菅野は日本で読売ジャイアンツに12年間所属し、リーグ優勝や数々のタイトルを経験したほか、ポストシーズンではノーヒットノーランも達成した。昨季オリオールズでMLB入りし、30試合に先発して10勝10敗、防御率4.64を記録。将来の飛躍を目指すロッキーズのチームメートたちを上回る成功と名声を、すでに手にしてきた選手だ。

だが、マウンドの上では日本で築いた輝かしい実績や、トレード期限後にワールドシリーズ制覇を目指す球団で投げる可能性を考えていたわけではない。ただ目の前の試合に勝つため、すべてを注いでいた。国やユニフォームが変わっても、その姿勢は変わらない。

菅野はこの日投じたわずか2球目をクリスチャン・イエリッチに本塁打にされる嫌なスタートだった。しかし、許した安打は6本のみ。六回にもブライス・トゥラングにソロ本塁打を浴びたが、失点も長打もそれだけだった。今季許した20本塁打のうち、15本は走者なしの場面となっている。

5三振を奪い、四球は最後に対戦した打者に与えた一つだけ。93球のうち55球がストライクだった。

「トモは素晴らしい。まさにプロフェッショナルだ。大量失点を避ける方法を知っているし、準備もしっかりしている。いつも同じことを言っているような気がするが、本当に頼もしい。狙ったところに投げ、安定して6イニング前後を任せることができる」とロッキーズのウォーレン・シェーファー監督は語った。

後を受けたボドニクは1回2/3を無失点に抑え、TJ・ラムフィールドは代打でタイムリー二塁打を放った後、次の打席でもタイムリーを記録した。こちらもトレード候補のアントニオ・センザテラが1イニングを無失点に抑えると、ジョーダン・ロマノは九回先頭から連打を許しながらも、今季8セーブ目を挙げた。ロッキーズ加入後7試合で4セーブ目となった。チーム全体の働きによって、菅野の好投は白星として報われた。

「とても謙虚で、周囲への敬意を忘れない人だ。僕も彼のことを心から尊敬している」とボドニクは語った。

先発投手の価値が常に高い中、ロッキーズが遠くから菅野の活躍を見守ることになる日は、そう遠くないのかもしれない。