新人イェサベージ快投、10年ぶりの地区優勝まであと1勝

魔球スプリッターを武器に1AからMLBへ駆け上がる

September 27th, 2025

ブルージェイズ5-1レイズ】トロント/ロジャースセンター、9月27日(日本時間28日)

6カ月161試合に渡る戦いでも決着はつかず、優勝の行方は162試合目に委ねられる。

ブルージェイズはレイズに勝利し、2015年以来10年ぶりの地区優勝へあと1勝とした。ライバルのヤンキースが同日の試合に勝利したため、両チームは93勝68敗で並んで最終戦を迎える。

ただし、タイブレーカー(レギュラーシーズン終了時点で勝敗が並んだ場合、直接対決で勝ち越したチームを上位とするルール)を保持しているため、ブルージェイズは自力優勝を決めることができる。​​

そんな最終日に向けて、最高のお膳立てをしたのが、この日が本拠地デビュー戦となった新人右腕のトレイ・イェサベージだ。キャリア最多となる94球を投げ、5回、無失点、5三振の快投でチームを勝利に導いた。

「素晴らしかった。今年を1Aで始めた22歳の投手がこれだけの投球を見せるとは本当に驚きだ。大舞台で投げられることを示したし、何より楽しんでいるように見えた。要所で素晴らしい球を投げ、守備も助けた。見ていて本当に楽しかった」とジョン・シュナイダー監督は称賛した。

メジャーから4つカテゴリを下げた1Aで今季をスタートすると、どのレベルでも支配的な投球を披露。10代の選手を相手に、わずかな観客の前で投げていた若武者は瞬く間に昇格し、プロ1年目ながらケビン・ゴーズマン、シェーン・ビーバーに次ぐ先発3本柱の一角を担っている。

9月15日、5イニングで9三振と鮮烈なメジャーデビューを果たすと、メジャー2度目の先発となった9月21日(日本時間22日)では思うような投球ができなかったものの、ポストシーズン進出を決める一戦での登板を経験。そして、3度目の登板となったこの日に再びその才能を発揮した。次の舞台は、ポストシーズンになるかもしれない。

「この観客の前で投げて気持ちが高まらないわけがない。初めての本拠地登板は特別なものだった。もし明日また投げられるなら喜んで投げたい。それくらい楽しかった」とイェサベージは語った。

エース候補とされながら、今週DFAとなったアレック・マノアのように、将来有望な投手たちが、その才能を発揮できないままチームから離れてしまうことは珍しくない。その点で見ても、イェサベージの起用は大きな賭けと言える。

しかし、ブルージェイズは既に何度も22歳の右腕に賭けてきた。シーズン中に4度の昇格をさせ、今季最大の大一番に起用。そして、その全ての賭けに勝ち続けている。