【イタリア2-4ベネズエラ】マイアミ/ローンデポパーク、3月16日(日本時間17日)
ミゲル・カブレラの三冠王、ルイス・アパリシオの試合を変えるスピード、デーブ・コンセプシオンのゴールドグラブ級の守備、そしてホゼ・アルトゥーベの10月の活躍。これらを生み出したのはベネズエラだ。
だが、ドミニカ共和国に次ぐ、これだけの才能を輩出してきたにもかかわらず、ワールドベースボールクラシックではベネズエラという国の重要性、そして、その強さが十分に認識されていなかった。これまで1度も優勝したことがなく、決勝に進出したことすらなかったからだ。
しかし、それは過去の話となった。
2026年ワールドベースボールクラシック
準々決勝で前回王者の日本を撃破したベネズエラは、ローンデポパークで行われた準決勝で、ここまで快進撃を見せていたイタリアに4-2で勝利。17日(日本時間18日)に行われる決勝で「史上最強」のアメリカと対戦し、国民の深い情熱を世界に知らしめるチャンスを得た。
その情熱は、イタリア戦で見せた鮮やかな逆転勝利で見事に証明された。ビジターチーム扱いだったが、ローンデポパークに集まった大観衆は黄色、青、赤の旗を振って大声援を送り、まるでホームゲームのような雰囲気に。1点ビハインドの七回に集中打で3点を奪って逆転に成功し、「エスプレッソ軍団」の快進撃を終わらせた。
七回2死一塁となった時点で、ベネズエラは1点のリードを許していた。しかし、9番打者のジャクソン・チューリオがヒットでつなぎ、ロナルド・アクーニャJr.がショートへのタイムリー内野安打を放って2-2の同点に。ローンデポパークの盛り上がりは最高潮に達した。
そこから、ベネズエラの攻撃と球場の盛り上がりは止まらなかった。マイケル・ガルシアのタイムリーでチューリオが勝ち越しのホームを踏むと、ルイス・アライズにもタイムリーが飛び出し、4-2とリードを広げた。タイムリーが出るたびに、ベネズエラの選手たちはベンチから飛び出し、アライズも胸を叩いて、ベンチと観客に向かって喜びを表した。
六回まではイタリアの計画通りに試合が進んでいた。エスプレッソを飲むホームランセレブレーションはなかったが、ベネズエラ先発のケイダー・モンテロから二回に2点を先制。先発のアーロン・ノラは四回にエウヘニオ・スアレスのソロ本塁打で1点を失ったものの、4回4安打1失点と十分に役割を果たした。
必勝を期すイタリアは、2番手として、当初この試合で先発予定だったマイケル・ロレンゼンを投入。ベネズエラはロレンゼンの前に、五回と六回は無得点に終わったものの、七回2死からの猛攻で試合の流れを変え、観客を熱狂させ、「強豪」の地位にふさわしい決勝へと駒を進めることになった。
