苦手なポストシーズンを克服、ゲレーロの満塁弾でALDS突破に王手

October 5th, 2025

ブルージェイズ13-7ヤンキース】トロント/ロジャースセンター、10月5日(日本時間6日)

トロントの”怪物”が目を覚ました。

9月5日を最後に、本塁打から遠ざかっていたブラディミール・ゲレーロJr.が爆発している。ア・リーグ地区シリーズ(ALDS=5回戦制)の初戦で久しぶりのソロを放つと、翌日の第2戦で満塁弾を放ち、打線を牽引。 ウィル・ウォーレンの速球をとらえたゲレーロは、確信を持って打球の行方を見送った。

レフトスタンドへ吸い込まれた打球は、かつて、ホセ・バティスタやエドウィン・エンカーナシオンがポストシーズンで見せた輝きを彷彿とさせた。

第1打席から、ゲレーロが打席に立つと、本拠地のファンからは「ブラディ!ブラディ!」という歓声が響いた。勝利を引き寄せた初戦のような働きを期待された主砲は、これ以上ない結果でそれに応えた。

ゲレーロは初戦、第2戦で3安打を放ち、2試合で6安打(2本塁打)、6打点。過去3年のポストシーズンでは、通算22打席で3安打1打点と苦手としていたが、ついにそれを克服した。

ブルージェイズにとってポストシーズン史上初の満塁弾は、リードを9-0に広げる貴重な一打になった。先発の新人右腕トレイ・イェサベージの無安打投球に応えるように、初回からアーニー・クレメントが2ランを放ち先制。三回にも3点を加えると、四回の満塁弾でヤンキースにトドメを刺した。

ゲレーロに続いて、四回にはドールトン・バーショが2ランをマーク。バーショは三回のタイムリー、六回のソロを含め、5打数、4安打(2本塁打)、4打点と大活躍した。

ブルージェイズは本拠地で連勝を果たし、早くもア・リーグ優勝決定シリーズ(ALCS=7回戦制)進出に王手をかけた。あす、6日(日本時間7日)は移動となり、第3戦はヤンキースの本拠地ニューヨークで7日に行われる。